【CRI時評】政治的日和見は米国の新型コロナ対応の助けにはならない

CRI時評    2020年8月19日(水) 11時55分

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トランプ米大統領は繰り返し、新型コロナウイルス感染症を「中国疫病」や「中国ウイルス」などの人種主義の色合いが濃厚な言葉で表現し、国内外で強い反発を引き起こしている。米CNNのニュースサイトはそれに反論する記事を掲載し、この感染症の名称については世界で早くから結論が出ており、決し...

トランプ米大統領は繰り返し、新型コロナウイルス感染症を「中国疫病」や「中国ウイルス」などの人種主義の色合いが濃厚な言葉で表現し、国内外で強い反発を引き起こしている。米CNNのニュースサイトはそれに反論する記事を掲載し、この感染症の名称については世界で早くから結論が出ており、決して「中国ウイルス」などと表現するものではないと述べている。米誌アトランティックのライターであるジョージ・パッカー氏も「米国の指導者はほぼ完全に、個人的および政治的観点から現在の危機を処理している」と指摘し、短い言葉で急所を言い当てている。

 新型コロナウイルス感染症の発生以来、米国の一部の政治家は、科学的な感染症対策という意識を全く持たないどころか、良い機会とばかりに政治的日和見活動に取り組んでいる。彼らは、不十分な感染症対策の責任を転嫁するために、悪意を持ってウイルスを中国に関連付け、公然と人種間の恨みをあおっている。また選挙の状況を後押しするために、あまりにも早く経済活動を再開し、授業再開を推し進め、結果として、米国の多くの州で感染の再拡大を招いている。

 米AP通信の先日の報道によると、ウイルス危機は、米国民の医療アクセスにおける人種間の不平等に拍車をかけている。新型コロナの発生以来、米国の人種的少数派の新型コロナによる死亡率が白人よりはるかに高いことは争いようのない事実だ。米疾病予防管理センター(CDC)がこのほど発表した研究報告によると、ラテン・ヒスパニック系やアフリカ系の子どもの新型コロナ感染者数と入院者数の割合は白人の子どもより明らかに高くなっている。

 その原因は、政治家らが人々の苦しみをほったらかしにして政治上の私利のみを論じ、次から次へと感染症対策に失敗し、人々を犠牲者にしてしまっていることにある。米誌タイムはこれについて、「米国のコロナウイルス危機は民主主義の失敗」と題した記事で、現在の米政権について、少数の人々による少数の人々のための政権であり、そのために米国の人々は苦しんでいると痛烈に批判している。(CRI論説員)

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