【CRI時評】米国の政策決定の仕組みの歪みを示すナバロの言葉

CRI時評    2020年8月15日(土) 13時35分

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米国国家通商会議のトップであるナバロ氏はこのほど、米FOXニュースの取材に対し、米国社会が感染症によって分裂し、米国人が自国人に怒りをぶつけることに「困惑している」と述べた。彼は、米国人がすべてのネガティブな感情を中国に向けるならば、米国は新型コロナウイルス肺炎の大流行から立ち...

米国国家通商会議のトップであるナバロ氏はこのほど、米FOXニュースの取材に対し、米国社会が感染症によって分裂し、米国人が自国人に怒りをぶつけることに「困惑している」と述べた。彼は、米国人がすべてのネガティブな感情を中国に向けるならば、米国は新型コロナウイルス肺炎の大流行から立ち直ることができると分析した。彼の言葉は司会者と観衆を大いに驚かせた。

 ナバロ氏が今回FOXニュースの取材を受ける2日前、米国の新型コロナウイルス肺炎の患者は500万人を突破し、死者は16万2800人に達した。

 「団結、団結、団結」は、感染症の発生初期に世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長が国際社会に呼びかけたものだ。ワシントンがこの言葉を意に介していないことは明らかだ。

 米国疾病予防管理センター(CDC)のレッドフィールド主任はこのほど取材を受け、マスクを着用したり、ソーシャル・ディスタンスを保ったりするなどの防疫措置をきちんとしないと、公衆衛生の観点から米国は「過去最悪の秋」を経験する恐れがあると警告した。ナバロ氏の言葉は、米国の政策決定メカニズムが依然として誤った方向で機能しており、感染症そのものを直視できなかったことを再度説明した。

 世界唯一の超大国である米国はもともと感染症の防止・抑制のための経済・社会的基盤を備えていたが、政策決定層の集団的偏向により、米国の人々は重い代価を支払うことになった。 (CRI論説員)

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