120年前に日清戦争が勃発し、60年前にジャッキー・チェンが生まれた=新年を迎えた中国、今年は?―中国メディア

Record China    2014年2月2日(日) 2時6分

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31日、日清戦争(黄海海戦・甲午戦争)発生から120年後の今年、中国は1月31日に再び甲午の年を迎えた。写真は甲午戦争博物館。

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2014年1月31日、日清戦争(黄海海戦・甲午戦争)発生から120年後の今年、中国は1月31日に再び甲午の年を迎えた。120年前の甲午の年、日中近代海軍は正面から交戦し、中国が負けた。20歳余りの知識人、梁啓超(リアン・チーチャオ)は感慨無量で、後に『戊戌政変記』付録「改革起原」で「我が国が四千年の深き夢から呼び醒まされたのは、実に甲午の一戦から始まったのである」と記した。実は日清戦争(甲午戦争)は当時世界の列強が中国を分割・併呑した一連の戦争の1つに過ぎなかった。新華網が伝えた。

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この年、西洋式医学教育を受けた30歳足らずの孫文は北洋大臣李鴻章(リー・ホンジャン)に上書し、改革の主張を直接伝えた。偉大な志が報われることはなかったが、上海で革命の盟友、宋耀如(ソン・ヤオルー)に出会った。年末にはハワイで中国国民党の前身となる興中会を創設した。この年、毛沢東(マオ・ザードン)は満1歳だった。

19世紀末の当時、グローバル化のうねりが初めて起き、欧米はすでに第1次産業革命を完了し、第2次産業革命を開始していた。だが中国では蒸気機関や電灯といった近代文明の象徴が、ようやく上海などでゆっくりと普及し始めたばかりだった。

同年、米国は工業総生産額で世界第1位に躍り出た。当時米国はまだ建国100年余りだった。ほぼ時を同じくして、ライト兄弟は子どもの頃の夢である飛行機の完成に近づいていた。日本は変化の到来に対して明らかに一定の準備ができており、すでに明治維新を完成し、最初の鉄道を持っていたうえ、軍と武器の改革を行い、新式の教育、行政、司法システムを確立していた。松下幸之助はこの年に生まれた。

中国にとって、この甲午の年は梅蘭芳(メイ・ランファン)が生れた年だが、かつて世界最大の経済体だった「中央帝国」は1840年のアヘン戦争以来、衰退の深淵に一段とはまっていた。

歳月は過ぎ、60年前の甲午の年、つまり1954年、世界情勢には巨大な変化が生じた。世界は2度の世界大戦を経験。第2次大戦では日本が敗れ、中国は戦勝国となった。結党から30年余りの中国共産党はすでに中華民族を復興の道へと導き、新中国が朝日のように昇っていた。この甲午の年、第1期全国人民代表大会第1回会議が北京で招集され、共和国初の憲法が誕生し、毛沢東らは強大な社会主義近代化工業国家を建設する方針を打ち出した。中ソ協力は蜜月期にあり、中国は第1次5カ年計画を開始し、政策決定者は原爆、ミサイル、人工衛星の開発の検討に入っていた。同年、康蔵(四川-チベット)道路、青蔵(青海-チベット)道路が開通した。

だが世界情勢は穏やかではなかった。冷戦が拡大していた。1954年、米国は初の実用型水爆の実験を行った。初の原子力潜水艦が進水した。広島への原爆投下から9年後のこの年、安倍晋三が生れた。

だがこの甲午の年には、後に人類の文化に傑出した貢献を果たす人物も生れた。西洋のキャメロン、東洋のアン・リー(李安)やジャッキー・チェン(成龍)などだ。20世紀中頃から世界的規模で新たな技術革命がわき起こり、分子遺伝学が目覚ましく発展し、DNAの二重螺旋構造が発見され、第1世代コンピュータがパーソナルコンピュータへ向かって発展し、人類は宇宙空間への進出を始めた…。

だが中国はこのチャンスを逃した。大躍進、文化大革命という間違いを経て、中国は1978年の午年になってようやく混乱を収拾し、正常な軌道に戻った。

中国の旧暦は60年を一周期とする。2014年の甲午の年、世界と中国の情勢には再び深い変化が生じている。中国人はこの年を、改革の全面的深化のスタートの年と呼んでいる。習近平(シー・ジンピン)総書記は中央改革全面深化指導チームのトップに就任した。この年、中国はトウ小平生誕110周年も迎える。この改革開放の総設計士は30年余りの奇跡的発展の扉を開き、中国を世界第2の経済大国にし、国際社会の中央に戻した。

中国は現在、歴史上のどの時期にも増して中華民族の偉大な復興という目標に近づいていると言われる。中国が年初に発表した7.7%というGDP成長率は再び強く注目され、金融危機後世界的に数少ない見事な安定した成長だと見なされている。だが中国は構造の不均衡、過剰生産能力、貧富の格差、環境破壊など様々な問題にも直面している。

オバマ大統領は29日の一般教書演説で、引き続きアジア太平洋を重視する方針を表明した。

新年から日本の安倍晋三首相の言動は引き続き少なからぬ国々に懸念を抱かせ、軍国主義復活の企てを批判されている。

第1次世界大戦勃発から今年で100周年。人類史上最も破壊的で凄惨な戦争の1つであり、世界の恒久平和のために祈ることとなる。

新たな甲午の年、人類はインターネットと現実世界に巨大な関連と転換が起きる時期に生きる。世界は次の重大な技術変革の前哨に入っており、新製造技術、新エネルギー、スマート都市に代表される第3次産業革命が勢いづき、3Dプリンタ技術、人工生命、ロボット、ナノテクノロジーなどがこの惑星およびそこに生きる生命の形態を再構築することになる。

中国は他の国々とともに、共通の空前のチャンスを再び迎えているとともに、厳しいリスクと試練にも直面している。(提供/人民網日本語版・翻訳/NA・編集/武藤)

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