【CRI時評】米政治家のいい加減な政策決定が世界を引き倒す

CRI online    2020年8月6日(木) 14時55分

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新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以前、米国は世界経済の主要な成長エンジンだったが、今では最大のリスクとなっている。

新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以前、米国は世界経済の主要な成長エンジンだったが、今では最大のリスクとなっている。ロイター通信の記者、Shrutee Sarkar氏は最近の記事でこう指摘し、短い言葉で急所を言い当てている。

新型コロナの流行下で、この世界最大の経済大国を支えるために上限なしの刺激策を講じるという米連邦準備理事会(FRB)のコミットメントにもかかわらず、米国経済の急激な落ち込みは止められないようだ。米ドル指数はこのほど約2年ぶりの低水準となり、7月は月間の下落率としては約10年ぶりの大きさとなった。米国の失業者数は3月からの累計で5100万人を突破した。米国の今年4~6月の国内総生産(GDP)は前年同期比で年率32.9%減少し、統計を取り始めた1947年以降で最大の下落となった。大手格付け会社フィッチ・レーティングスは、米国のソブリン格付け(債務格付け)の見通しを「安定」から「ネガティブ」に引き下げた。

米国政府は、新型コロナ対応において、ウイルスと科学について語らずに政治手段ばかり操り、最も致命的で最も笑止な過ちを犯している。専門家の助言と警告を無視し、防疫に専念せず責任転嫁に時間と精力を費やし、大国としての責任を果たさず、世界保健機関(WHO)から脱退し、全世界の公衆衛生上の安全を破壊している。英紙ガーディアンは3日、トランプ米大統領が新型コロナをめぐって5カ月連続でうそをついたことが、感染症と経済の苦痛の元凶だと指摘している。

米国でなされたあらゆる間違った政策決定の中に、大統領選挙実施年における政治上の私利による災いの影を見ることができる。得票のためには手段を選ばない。これは米国民の生命や福祉と国家の前途を犠牲にするものだ。さらに悪いのは、トランプ政権による一連のいい加減な政策決定がもたらす報いは巨大な波及効果を生み出し、米国は現在、世界経済の回復における主なリスクとなり、世界全体を引き倒しているということだ。

米国では現在、新型コロナウイルスの感染者数が470万人を突破し、死者数は15万人を超えているが、感染は依然として拡大を続けている。早急に抑制されない場合、米国は「これ以上耐えられない」感染拡大の新たなピークを迎えることになるだろう。毎年実施されているギャラップの国際的なリーダーシップ調査によると、米国のリーダーシップに対する国際的な支持率は33%まで低下している。この世界唯一の「超大国」は数々の苦境に陥っている。これらはみな、傲慢な「アメリカ・ファースト」原則や独断専行の一国主義、何ものも眼中にない覇権行為によるものだ。(CRI論説員)

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