日本にクジラを捕りに来たペリー提督、イルカ追い込み漁を批判するケネディ大使―中国メディア

Record China    2014年1月28日(火) 0時17分

拡大

27日、日本のイルカ追い込み漁を批判的に描いたドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ(2010)」で一躍有名になった日本の小さな漁村・和歌山県太地町に今、再び注目が集まっている。写真はフィリピンの首都マニラの日本大使館前で行われたイルカ漁に反対するデモ。

(1 / 2 枚)

2013年1月27日、日本のイルカ追い込み漁を批判的に描いたドキュメンタリー映画「ザ・コーヴ(2010)」で一躍有名になった日本の小さな漁村・和歌山県太地町に今、再び注目が集まっている。キャロライン・ケネディ駐日米大使がこのほど、ツイッターで「米国政府はイルカの追い込み漁に反対します」と表明したのだ。新京報が伝えた。

その他の写真

「ザ・コーヴ」で描かれるのは、日米のイデオロギーの不一致と対立であると論じる人もいるが、日米のイデオロギーが初めて矛を交えたのは、今から160年前の7月9日のことだ。当時、米国東インド艦隊のペリー提督率いる4隻の軍艦が浦賀沖に現れ、大砲で日本の門を開いた。日本人は初めて見る真っ黒な軍艦を「黒船」と呼んだ。

米国が日本を訪れた目的のひとつは、クジラという戦略的資源だ。石油技術がまだ未熟だった19世紀中ごろ、クジラの油は良い燃料になった。しかし、日本人にとって恐ろしい出来事のはずの「黒船来航」は今や、楽しいイベントと化しており、毎年7月9日は開国を記念する祭まで開かれている。イルカによって引き起こされたイデオロギー闘争は、第2次「黒船来航」となるのだろうか?

▼日本の「食文化」と「評判」の対峙

菅義偉官房長官は上述のケネディ大使によるツイッターの書き込みを受け、「イルカ漁業は我が国の伝統的な漁業の一つであり、法令に基づき適切に実施されている。イルカは国際捕鯨委員会の管理対象外でもあるため、今後も法令に基づいて適切に漁を行っていく」と語った。三軒町長も「地元の漁師たちは漁業権を行使しているだけ」とした。

故ジョン・レノン氏の妻で芸術家のオノ・ヨーコさんはかつて、「太地町の人々が、一方的な批判に怒りを感じるのも理解できる。しかし、彼らは追い込み漁が日本の評判を傷付けていることを知らない」、「(追い込み漁は)世界の子どもたちに日本人を嫌わせる」と述べている。

20日、イルカ追い込み漁は予定通り行われた。動物保護団体の統計によると、2013年9月以降のイルカ漁の季節において、1200頭以上のイルカが入り江に追い込まれ、600頭あまりが殺され、149頭が捕獲されたという。(提供/人民網日本語版・翻訳/SN・編集/武藤)

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携