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米中が衝突した場合の3つのリスク―米メディア

配信日時:2020年7月30日(木) 11時50分
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28日、米ボイス・オブ・アメリカの中国語版サイトは、米中が衝突した場合の三つのリスクについて分析する記事を掲載した。写真は四川省成都の閉鎖された米総領事館。

2020年7月28日、米ボイス・オブ・アメリカの中国語版サイトは、米中が衝突した場合の三つのリスクについて分析する記事を掲載した。

記事は、米国と中国は世界の2大経済体で軍事費も多く、ハイテクから公海でのコントロールに至るまで多くの方面で利益が重なっていると指摘。米中関係の悪化は当事国のみならず他の国にもそのリスクが及ぶことになるとし、三つのリスクについて分析した。

その一つ目が「貿易面」でのリスク。18年から始まった貿易摩擦で米中共にすでに損失を被っていると記事は指摘。協議による解決ができなかった場合、世界の貿易に巨大な影響を与えるものとなり、「新型コロナウイルス流行下の世界経済にとって泣きっ面に蜂になる」と論じた。中国の工場へ材料や部品を提供しているアジアの他の国の受ける打撃も大きいとしている。

二つ目は「技術面」でのリスク。記事は、米中は通信、パソコン、医療およびその他の技術業界と市場において企業間の関係は密接であり、アップルやデル、ヒューレット・パッカードなどは製品組み立てを中国の工場にかなりの程度依存していると紹介。そして中国の工場も、米国や日本、台湾、欧州などからの部品に依存していると指摘した。

また、「トランプ政権による華為技術(ファーウェイ)への禁止令はシリコンバレー企業のコストや物流に大きな影響をもたらし、数十億ドルの損失になる」と記事は予測。中国は今でもアップルなどにとって大きな市場だと指摘した。また、中国にとって米国は高付加価値製品の主な輸出先で、中国政府はほかの市場を探すよう中国企業に求めているが、アジアや欧州にはあまり需要がないのだという。

三つ目は「安全面」でのリスク。記事は、これまで米国は太平洋での主導的な地位にある軍事大国であったが、今では中国も2隻の空母と相当数のミサイルを有していると紹介。「これはこの地域の米国艦船や基地にとって脅威となっている」と論じた。

その上で記事は、「双方の軍事的緊張は南シナ海に集中している」と分析。18年には米中の軍艦が異常接近したことや、01年には南シナ海上空で米国と中国の軍用機が空中衝突したことなどの例を挙げた。また、「台湾も争点の一つ」になっており、台湾外交部が先週、中国軍機がほぼ毎日台湾付近で活動していて、その頻度が明らかに増加していることを表明したと伝えた。

最後に記事は、「米国は今月初めに、南シナ海での主権争いにおけるこれまでの中立的な立場を変え、この地域における中国の大部分の主権要求を明確に否定した。米国の立場の変化が、南シナ海情勢の悪化につながるのではないかと各方面は心配している」と結んだ。(翻訳・編集/山中)

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