中国をターゲットにした合同演習は「張り子の虎」―インドメディア

Record China    2020年7月28日(火) 23時20分

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中国共産党系の環球時報は27日、「中国をターゲットにした合同演習は『張り子の虎』だとインドメディアが報じている」と伝えた。資料写真。

中国共産党系の環球時報は27日、「中国をターゲットにした合同演習は『張り子の虎』だとインドメディアが報じている」と伝えた。

それによると、インド紙ザ・タイムズ・オブ・インディアは25日付で、「海上における競争:中国が前進するにつれ、経済力のないインドは張り子の虎とみなされる」とする記事を掲載した。

環球時報が要約して伝えたところによると、中国に対する長年の不満が、反北京連盟へと合体しているという兆候がある。米国とクアッド(日米豪印)による南シナ海とインド洋での並行した海軍演習は、ダイナミクスの変化の最新の例だ。中国もまた、自らを支援するよう「一帯一路」のパートナーや発展途上国の友人を動員している。これが一時的な現象なのか、それとも貿易、技術、安全保障の問題をめぐる新たな冷戦の出現を目の当たりにしているのかは、今後明らかになるだろう。だが明確なのは、中国の苦境を喜ぶことは、インド自身のリスクに変わる可能性があるということだ。

中国との国境紛争は、クアッドの消極的なパートナーであったインドにとって新たな原動力となっている。インドは今や、その控えめな態度を捨てて、海上軍事演習マラバルにオーストラリアを招待する可能性が高い。演習の象徴的な意義は北京にシグナルを送ることだが、青い海を横切る軍艦や空母の甲板から飛び立つジェット戦闘機は、映像としての要求を満たすものの、依然として紙上の抑止力だ。外国の軍艦が帰国する中、強力な中国海軍とその武装した何千もの民兵や海警局の船は留まるだろう。

「航行の自由」作戦の一環として中国が違法に占領した島々や埋め立てられたサンゴ礁の周辺を米国の大型軍艦が航行することは、米国の政策立案者を満足させるかもしれない。だが中国人の立場を揺り動かしたり、周辺国が中国に挑戦するのを促したりすることにはならないだろう。

最近の報道によると、中国の脅威の下で、ベトナムは南シナ海での掘削作業を断念し、欧州とアラブ首長国連邦の企業に10億ドルの補償金を支払うことを余儀なくされた。米国の「航行の自由」作戦は、中国の南シナ海支配に何の影響ももたらしていないようだ。中国に立ち向かうために必要な経済力と軍事展開には、断固とした長期的な努力が必要だ。だが資源の全国的な動員なしに、外国の友人との単なる軍事演習だけでは中国を納得させることは不可能であり、張り子の虎にすぎない。(翻訳・編集/柳川)

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