日本社会に“新人いじめ”がはびこるのはなぜか?―中国メディア

Record China    2014年1月25日(土) 21時49分

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24日、新華網は「日本社会ではなぜ“新人いじめ”が横行するのか」と題する記事を掲載した。資料写真。

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2014年1月24日、新華網は「日本社会ではなぜ“新人いじめ”が横行するのか」と題する記事を掲載した。以下はその概要。

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日本社会には“新人いじめ”が存在する。学校では上級生が下級生をあごで使い“パシリ”をさせ、会社では新入社員は先輩社員のいいなりで、お茶くみやコピーなど身の回りのことをさせられる。

日本の某大学の女子バレー部には、300余りの新入部員に対する規則がある。なかには、「練習後はすぐに練習場を清掃」「清掃時にコーチや先輩に尻を向けてはならない」「飲料代は必ず新人がもつ」といったものまである。このような過酷なルールが、長年続いているというから驚きだ。ある日本人に「先輩の新人いびりに恨みはないのか」と聞くと、「これは自分を強くするためのもの。受け入れなければ脱落する。それだけのこと」と話す。

職場にも“新人いじめ”が存在する。日本社会ではこれを“パワハラ”と呼んだりもする。日本の「2チャンネル」と呼ばれるネット掲示板に、あるサラリーマンが先輩からのいじめについて「書類のホチキス止めやコピーが少しでも歪んでいると、大声で怒鳴られる。もう辞めたい」と書きこんでいた。日本で“パワハラ”は“セクハラ”と同じく社会問題となっている。過去には日本の自衛隊員が、長期のいじめが原因で自殺したこともあった。

日本の先輩による“新人いじめ”の根源はどこにあるのか?なぜ長年、改善されないのか?専門家はさまざまな見解を示している。大阪経済法科大学教授で在日韓国人2世の裴龍(ペイ・ロン)氏は、「日本と韓国社会には、“先輩後輩”の社会関係が非常に広く一般化している。これは年功序列を重んじる儒家文化の影響を受けたためだ」と説明する。

また、社会人類学者の中根千枝氏は自身の著書の中で「日本は典型的な縦社会。集団の中での上下関係が、社会において最も重要な関係になっている。自衛隊、企業、部活などでは、上司や先輩に異議を唱えることが許されず、無条件に服従しなければならない」としている。プリンストン日本語学校の冷泉彰彦主任は、「学校内の先輩後輩文化は、日本のすべての集団、組織の中で、年齢や性別によって線引きしてきた文化の弊害によるもの」と指摘している。(翻訳・編集/北田

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