<日本人が見た中国>整形は隠さず見せる!バッチリ整形を求める中国人

Record China    2014年1月23日(木) 22時26分

拡大

美容院でパーマをあてるにしても、整形外科でプチ整形するにしても、自然な仕上がりを求める日本人。中国人は自然な仕上がりなんて納得できない。とにかくはっきり払っただけの金額が表面に現れてほしい。

(1 / 2 枚)

毎週土曜日、我が家にやってくる留学生、劉小姐(リウさん)がいきなり「12月になったら、整形をして、二重まぶたにします」と言う。「別に整形なんてしなくてもいいやん?今のままで」と私。劉小姐はもともと奥二重なので、完全な一重まぶたではない。目は大きくないけど、整形する必要があるのだろうか?おとなしそうだけど頑固な劉小姐は「どうしても二重まぶたになりたいんです」。というのも、劉小姐の友人が最近、二重まぶたにしたらしい。整形前と整形後の友人の顔の画像を見せてくれた。二重まぶたになり、目がぱっちり大きくなった友人の顔は少しまぶたが腫れぼったいものの別人だった。

その他の写真

劉小姐はもうすでに北京の両親の許可もとっていた。劉小姐は日本企業に就職が決まっていて、4月からは東京で働く予定だ。「入社したときに、履歴書の写真と顔が違っていたら困らない?何回も会ったリクルーターもびっくりするわよ」と聞いてみた。劉小姐はそれでもいいらしい。手術は整形の技術が確かな日本ですることも決めていた。「でも、すごく心配なことがあります」と劉小姐。

以前、劉小姐は京都の美容院でパーマをあてたことがあった。「どうですか?」とパーマをあてたばかりの髪を私は見せられた。とても自然だったので「似合っているけど、パーマを最近、あてた感じがしないね」と答えた。劉小姐はがっかりして「やっぱり。だから今日、美容院にあてなおしに行くんです。もう日本ではパーマはあてません。これからは北京に戻った時にパーマをあてます」と言うのだった。劉小姐の心配事というのは、「パーマの時と同じで、整形したのかどうかわからない仕上がりになるのがイヤなんです」だった。

「え〜っ!じゃ、いかにも整形してきましたという目になりたいの?」と私はびっくりした。「もちろんです。そうじゃないとお金を払った意味がないですから。中国人は払っただけのものが欲しいんです」と劉小姐。「それは日本人も同じ。払っただけのものは欲しいけど、整形と美容院だけは例外と思うわ」と私。日本人なら「いかにも整形してきました」、「美容院に行ってきたばかりです」という顔や髪型は恥ずかしい。大がかりな整形をする人は別人の顔を求めるだろうけれど、プチ整形レベルなら、よく見ると違うけれど、自然な仕上がりを希望するだろう(私の想像だけど)。中国人はプチ整形でも日本人以上に払った金額がはっきり目に見える形で返ってこないと納得できないのだった。

約1カ月後、二重まぶたになった劉小姐に会った。自然な仕上がりで、プチ整形したのかどうかわからない感じだった。劉小姐に「感想は?」と聞いてみた。予想通り「私は全然、満足していません」だった。

■筆者プロフィール:浜井幸子(はまい・さちこ)

1966年神戸市生まれ。19才の時、初めての海外旅行で行った中国の魅力にはまり、90年代の中国をバックパック旅行する。その後、中国やアジアの食を中心に書くライターとして活動中。著書に「中国おもしろ商人スクラップ」、「中国まんぷくスクラップ」など。

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携