中国の大気汚染物質、米西海岸にも飛来=米大学研究グループが発表―英メディア

Record China    2014年1月23日(木) 5時30分

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21日、中国製造業で発生したスモッグが太平洋を漂い、米国西海岸にまで到達していると、米国科学アカデミー紀要に掲載された報告書が指摘している。写真は上海の大気汚染。

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2014年1月21日、英BBC中国語サイトによると、米国科学アカデミー紀要に掲載された報告書が、中国で製造業から発生したスモッグが太平洋上を漂い、米国西海岸にまで到達していると指摘している。

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この報告書は米カリフォルニア大学が北京大学の林金泰(リン・ジンダイ)教授を筆頭に英米の学者で構成された研究グループによるもので、米国のカリフォルニア州やワシントン州、ポートランドなどの大気汚染物質の4分の1は、中国でテレビや玩具、携帯電話といった輸出品を製造する過程で発生したものが太平洋を越えて飛来したという。

報告書の執筆者の1人であるカリフォルニア大学のデービス教授は「米国は製品だけでなく汚染も他国に製造を委託している」と話す。報告書では、中国の排出する一酸化炭素の22%と黒色炭素(ブラックカーボン)の17%が、輸出製品の製造に関連していることが指摘されている。

降雨の影響を受けにくい黒色炭素は長時間大気中を浮遊し続け、長距離を移動する。がんの原因となるほか、心臓や肺などの疾病原因となったり、ぜん息を引き起こしたりする可能性もある。

しかし、中国環境協会の責任者である中国工程院の王文興(ワン・ウェンシン)氏は、「朝鮮半島や日本に到達する汚染物質でさえ非常に少ない。米国の西海岸にまで達するのはそれよりもさらに少ない微々たるものだ」と話している。(翻訳・編集/岡田)

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