大気汚染がコロナウイルスの感染、入院、死亡を大幅に増加=英大学研究チーム

Record China    2020年7月17日(金) 8時40分

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英紙ガーディアンは13日、「これまでで最も詳細かつ包括的な分析によると、大気汚染がコロナウイルスの感染、入院、死亡を大幅に増加させるという『説得力のある』証拠がある」と報じている。写真は中国・武漢。

英紙ガーディアン(電子版)は13日付で、「これまでで最も詳細かつ包括的な分析によると、大気汚染がコロナウイルスの感染、入院、死亡を大幅に増加させるという『説得力のある』証拠がある」と報じている。

中国のニュースサイト、参考消息網が15日、その内容を要約して次のように伝えている。

研究によると、人々の汚染粒子への長期暴露が1ユニット増えるごとに、新型コロナウイルスの感染と入院が約10%、死亡が15%増加する。研究では、平均人口密度、年齢、世帯規模、職業、肥満など、20以上の要因を考慮に入れている。

汚れた空気が新型コロナウイルス感染症の影響を悪化させるという証拠が、欧州や米国、中国から出されているが、このオランダでの流行を対象とした研究はとてもユニークだ。同国では、大気汚染が最も深刻なのは都市部ではなく一部の農村地域であり、そこでは集中的な畜産が行われている。

これにより「大都市効果」を排除できる。同効果とは、大都市は一般に大気汚染が深刻であり、人口密度や貧困水準などの要素により人々がウイルスに感染しやすくなるという考えだ。

研究を行った科学者らは、大気汚染とコロナウイルスの悪影響の因果関係を証明していないことを明らかにしている。この分析で使用されたのは地域の平均データであり、決定的な証拠を得るには個々の人々に関する大量のデータが必要だ。だが現時点ではまだ収集できていないという。

一方で、科学者らは、大気汚染と新型コロナウイルスの関係を理解することは、その後の発生への対応にとって非常に重要であり、また次の波が最も深刻な影響を与える場所を予測できる可能性があるため、できるだけ研究を行うことが重要であると述べている。

汚れた空気が肺を刺激し、呼吸器疾患や心臓病を引き起こし、人間の免疫力を低下させる可能性があることが知られているため、多くの科学者は、大気汚染が新型コロナウイルスの感染者数を増やし、重症度を悪化させる可能性があると考えている。しかし、これまでの証拠が、大気汚染が大きな影響を与えることを証明するのに十分であるとすべての科学者が信じているわけではない。

この研究を、同僚のJaylen Ozgen氏、Eric Strobl氏と共同で行った英バーミンガム大学のMatthew Cole教授は、「驚いたのは、実際に密接な関係があったということだ」と話している。この研究論文は、独立した科学者によってレビューされ、学術誌「Environmental and Resource Economics」に掲載される準備ができている。

研究チームは、「詳細なデータに基づいて、大気汚染、特に(微粒子)濃度が、新型コロナウイルス感染症の症例、入院および死亡と正の相関があるという説得力のある証拠を見つけた。他の多くの説明(要因)が制御されている場合でも、この関係はまだ存在している」と結論付けている。

これ以前の最も著名な研究は、米ハーバード大学の研究者によって行われたもので、微粒子状物質のレベルが1ユニット増えるごとに、コロナウイルスの新たな死者数は8%増加することが分かっている。

Cole氏は、「私たちが使用するデータはより正確だ。オランダの355の自治体の平均面積は95平方キロメートルだが、米国の郡の平均面積は3130平方キロメートルだ」とし、「これは、汚染状況を含む各地域の特徴をより正確に把握できることを意味する」としている。新しい分析では、2020年6月5日までの新型コロナウイルス感染症のデータも使用しているため、流行のほぼすべての波を捉えることができる。

研究でもう一つ考慮されたのは、オランダの南部と東部の畜産地域で2月末に開催されたカーニバル集会だ。これらは、新型コロナウイルス感染症の症例数が最も多い地域で、畜産農家からアンモニアが排出されるため大気汚染が最も深刻な地域でもある。Cole氏のチームは統計的手法を使用して、集会による影響を推定した。

英インペリアル・カレッジ・ロンドンのFrank Kelly教授は、「大気汚染と新型コロナウイルス感染症の関連の可能性に関する分析が進むにつれて、われわれはより優れた研究を目にするようになってきている。この新しい研究はこれまでで最高のようだ」と述べている。(翻訳・編集/柳川)

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