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36人死傷のバス転落事故、運転士の「道連れ自殺」と判明―貴州省の現地警察発表

配信日時:2020年7月12日(日) 22時10分
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貴州省安順市警察は市内で発生したバスのダム湖転落事故について、住居問題などに不満を持った運転士が「道連れ自殺」をしたと発表した。同件では21人が死亡、15人が負傷した。
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貴州省安順市警察は2020年7月12日付で、同市内で7日に発生したバスのダム湖転落事故について、住居問題などに不満を持った運転士の男が、乗客を道連れに故意にダム湖に突っ込んだとの捜査結果を発表した。同件では運転士を含む21人が死亡し、15人が負傷した。救助された37人のうち、1人だけが無事だったという。

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発表によると男は2016年に離婚して以来、家庭が不幸で生活も思うようにいかないと、いつも不満を漏らしていたという。男は当初、機械工場で働いており、事実上は「自宅」と同様に使える比較的小さな部屋に住んでいたが、再開発のために部屋は撤去されることになった。男はその後、バス運転士として働くようになった。

男は国の定めにより約7万2500元(約110万円)の補償を得られるはずだったが、受け取らなかった。部屋を失うことになった男は公営の賃貸住宅の入居を申請したが、認められなかった。それまで住んでいた部屋が撤去されたのは7月7日朝で、男は直後に政府が開設している「政務ホットライン」に電話をかけて不満を述べたという。

男は安順市の「2路」という路線のバス運転士として勤務していた。同日は正午から勤務を始める予定だったが、男は職場に電話をして早い時間帯の勤務に替えてほしいと申し出た。男は出勤する直前に、白酒(バイジウ)という度数が高い蒸留酒を購入して、その白酒を別の飲料のボトルに入れ替えるなどしてバス車内に持ち込んだ。

男が乗務を開始したのは午前10時55分で、終点で乗客全員が下車した時間帯にはSNSを利用して女友達に連絡し、「生きるのがいやになった」などと訴えたという。男はその後、停留所で乗客が乗り降りする際に、周囲の目を盗んで白酒を飲んだ。

男が運転するバスは午後0時12分ごろ、ダム湖に沿った道に到着した。中国では自動車が右側通行で、バスは最も右側の車線を走った。ダム湖は道路の左側で、バスからダム湖に至るまでには対向車線もあった。

男はバスをまずバスをゆっくりと走らせて対向車線などを走る自動車を避け、左側車線に隙間ができた直後にバスを急加速させて5車線をほぼ直角に横切った。バスはガードレールを破壊してダム湖に突っ込んだ。

警察によると、解剖の結果、男はおぼれ死んだと判断された。血液中からは高い濃度のアルコールが検出されたが、その他の向精神薬や違法薬物は検出されなかった。男が運転していたのは2019年10月に投入されたばかりの電気自動車バスで、故障は認められなかった。

なお、同件についてはインターネットで「男の娘が大学受験に失敗して湖に飛び込んで自殺した」との噂も広まった。警察はデマを広める行為として、事件として捜査を始めたという。(如月隼人

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