一番遅く夜食を食べるのは誰? 残業が最も大変なのは?

人民網日本語版    2020年7月6日(月) 13時50分

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深夜までドラマを見続けたりゲームで遊んだりする夜更かし族にとって、夜食がなければ、より多彩なナイトライフも魂が抜けたようになってしまう。

本格的な夏が一歩ずつ近づき、都市の夜にはビール、焼肉、ザリガニが欠かせない。深夜までドラマを見続けたりゲームで遊んだりする夜更かし族にとって、夜食がなければ、より多彩なナイトライフも魂が抜けたようになってしまう。残業するサラリーマンにとっては、オフィスで慌ただしく取る夜食が、夜遅くまで仕事を続けるための活力源だ。北京、上海広州深セン成都、南京、杭州武漢西安長沙重慶の11都市で行われたサンプル調査によると、夜食には都市ごとに実にそれぞれの特徴があるという。

一口に夜食といっても、オフィスの机の前で仕事を続けるために注文する夜食と、ベッドに寝転がって気軽に頼む夜食とでは、その味わいにも当然違いがあるはずだ。

サラリーマンは夜食にいくらまで出すか?

北京と上海はさまざまな発展段階にある会社の従業員がたくさん集まっているため、オフィスビルの残業組が夜食に何を選ぶかを住宅地での状況と比べると、二極分化の特徴がみられる。

1回あたりの金額が25元(1元は約15.2円)以下の夜食デリバリーは、北京の住宅地では23%だが、オフィスビルでは25%を占める。上海も同様で、住宅地では27%だが、オフィスビルでは29%に上昇する。

しかし北京と上海では、豪華な夜食で自分をねぎらいたい残業組の割合も高い。

成都、杭州、南京、長沙の4都市は、住宅地と比較して、オフィスビルの残業組はより高額の夜食を頼んで自分をねぎらいたい気持ちが一層強い。

上述の4都市に比べて、広州と深センで残業や時間外労働をする若者は、安価な夜食で自分をいたわる人が多い。オフィスビルの夜食デリバリーのうち、1回あたり25元以下の割合が広州は41%、深センは47%に達し、住宅地での割合をどちらも2ポイント上回り、苦労しながら頑張って働く若者の典型例だと言える。

夜食を注文する時間をみると、深セン、長沙、重慶、広州では、住宅地の深夜3時以降の割合が他の都市を上回り、家にいるベテラン深夜族の割合が最も高い。長沙、深セン、杭州では、オフィスビルでの割合が他の都市を上回る。

全体としてみると、自宅で焼肉を楽しむおしゃれ派よりも、深セン、広州、杭州のワーカホリックに対し、上海南京西路にいるDT君は憧れの気持ちを抱くという。特に深センは、オフィスビルの夜食注文の割合でも、安価な夜食の人気でも、誰が一番遅く夜食を注文するかの競争でも、他の都市を抜きんでており、頑張って働くとはどういうことなのかを教えてくれる「不夜城」だといえる。

どの会社の人が一番大変か?

残業が多い上に遅くまで続く。それでも少しくらい高い夜食を頼んで自分をねぎらうことはない。このような仕事を愛し、苦しさの中でも素朴さを失わない残業組は一体、都市のどの地域に集まっているのか。

深セン、広州、杭州は頑張り続ける不夜城の代表的都市であり、データからどこの地域のサラリーマンが最も大変な中で夜食を取っているか、一番遅くまで働いているかがわかる。

最もよく働く都市の深センをみると、10数年にわたり国内総生産(GDP)が市のトップを走る行政区の福田区は、残業・時間外労働でも前列に並び、オフィスビル夜食指数上位250カ所のうち、福田区が77カ所を占め、次は宝安区と竜崗区だった。

広州のオフィスビルの夜食デリバリーはより集中し、天河区だけで上位250カ所のうち104カ所を占める。

次は、この2年間に夜食デリバリーが急速発展杭州を見てみよう。下沙大学城と中心業務地区(CBD)銭江新城を擁する江干区は、オフィスビル52カ所が上位250カ所に入り、郊外の余杭区、経済が急速に発展する浜江区とともに上位3地域に並んだ。

データから、頑張る都市の夜食デリバリー注文が多いオフィスビル上位10カ所がどこかがわかる。

深セン市福田区の華強北にある上歩工業パークが深センの夜食デリバリー注文の最も多いオフィスビルだ。

このほか、華強北には桐林都市広場、南光捷佳大厦などもあり、いずれも深センのデリバリー配達員が最もよく配達に行くオフィスビルだ。中国一の電子製品街と呼ばれる華強北が夜食(残業)の鬼と呼ばれるのももっともだ。

深センの伝統的商業消費エリアである羅湖区は、オフィスビルの数では負けているが、区内の都市天地広場は軽々と上位10カ所に入った。

同広場がある東門商業圏は文化・スポーツ・娯楽、服飾品・美容関連、銀行・不動産及びECなどさまざまな業態のオフィスビルが集まり、デリバリー配達員が深夜遅くまでかけずり回るエリアでもある。

インターネット企業が集まる深セン市南山区は、夜食デリバリーが主に科学技術パークと南油エリアに集中する。科技パークには中国聯通、立信諾、大疆(DJI)、華為(ファーウェイ)などのネット科学技術企業が集まり、南油には叮咚買菜及び各種の広告会社、教育関係企業、科学技術企業などが集まる。

広州市の残業が多いオフィスビル上位10カ所から、珠江新城と車陂を外すわけにはいかない。ここには高徳置地広場、富力盈力大厦、中信広場、恒大中心などの金融・インターネットの大手企業が集まり、この商業圏に通勤する残業組は最も重いKPI(重要業績評価指標)を背負い、最もたくさんの夜食を食べている。

全体としてみると、都市の夜食の繁栄を支える働く人々の中には、誰よりもよく働きよく稼ぐ企業の経営者もいれば、金融界の人々、広告業界の人々、ネットのプログラマーもいる。(編集KS)

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