今年のダブル11、消費者を引き付けるために取った策とは?―中国メディア

環球網    2020年11月3日(火) 21時50分

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毎年11月11日に開催される中国のECセールイベント「ダブル11」、今年は例年より早めにスタートした。写真は韓国の美容グッズ。

日本でもニュースとなった毎年11月11日に開催される中国のECセールイベント「ダブル11」、今年は例年より早めにスタートした。一部のECプラットフォームは11月1日からキャンペーンを開始し、1~3日を第1弾とし、11日から第2弾のセールを行う予定だ。工人日報が伝えた。

業界関係者は「今年のダブル11は新型コロナウイルスの影響もあり、早期開催となった。多くの業界はいずれも新型コロナの影響を受けており、感染状況が好転して最初の大型消費シーズンに高い期待を寄せている」と見ている。

一方、セール期間が長くなることは出品者にとって多くの売り上げを獲得することを意味し、新型コロナが原因で生じた資金不足を緩和できる。また、消費者にとっても商品を選ぶ余裕ができ、以前のように時間の制限でセールを逃すことが避けられ、より良い買い物体験が楽しめる。

今年のダブル11は新発売商品の多さ、ルールの簡素化、ライブコマース、高く買った場合の返金などの見所がある。新発売商品の中では5Gスマートフォンが一番目立っており、Tモールが発表したデータによると、1日午前1時51分に、アップルファーウェイなど100のブランドの売り上げ総額が1億元を突破した。

また、去年のような複雑な値引きルールを省き、一部のプラットフォームは店舗ボーナスや複数店舗の合算が可能な一定額の割引を実施し、割引した最終価額をそのまま表示するプラットフォームもある。消費者は以前のように電卓で複雑な計算をしなくても、一目瞭然に割引の程度が分かるようになった。

高く買った場合の返金も、ECプラットフォームが消費者に示した誠意だ。北京市消費者協会の調査によると、以前のダブル11で一部のプラットフォームと出品者が値上げしてから割引していたことが分かった。そのため、ECサイト蘇寧易購などのプラットフォームは価額推移と比較して消費者が実際に払った金額を元に、高く買った場合は返金するというサービスを打ち出した。

また例年と比べ、最大の変化はライブコマースだ。一部のプラットフォームはレンズを工場と田んぼに向け、消費者に「採れ立て」や「産地直売」などをリアルタイムで体験させる。さらにテレビ局とコラボし、「テレビ+ライブコマース+フルシーンのインタラクティブ」というモデルを構築し、視聴者をECプラットフォームへと誘導するなど、いつでもどこでも買い物ができる環境を整え、より良い買い物体験を提供している。

今年のダブル11にはさまざまな見所はあるが、多くの専門家が指摘しているように、出品者側が真の誠意を見せ、消費者に本当の割引を提供し、買い物の楽しみを実感させてこそ、ダブル11の魅力は引き続き保つことができるだろう。(提供/環球網・編集/孫ソウ)

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