感染症下の大学受験会場は例年とどこが違うか?

人民網日本語版    2020年7月6日(月) 5時40分

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2020年の大学受験がまもなくスタートする。新型コロナウイルス感染症という特殊な状況の中、受験会場はいつもとどう違うか。感染症対策はしっかり行われているか。北京市豊台区の会場を取材した。

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2020年の大学受験がまもなくスタートする。新型コロナウイルス感染症という特殊な状況の中、受験会場はいつもとどう違うか。感染症対策はしっかり行われているか。北京市豊台区の会場を取材した。新華社が伝えた。

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会場は念入りに消毒

今年の北京市では中国大学統一入学試験の受験生は4万9225人に上り、市内が17ブロックに分かれ、132校の教室など2867カ所が受験会場になる。

3日に豊台区で最大の受験会場となる北京市第十二中学を訪れた。標準試験会場33カ所、予備の試験会場3カ所が設置され、660人がここで試験を受ける予定だ。

学校の正門には検温棚が設置され、受験生は検温と身分証明書のチェックを受けなければ中には入れない。体温が高ければ、スタッフが学校の外に設置した再検温所か医学的観察室に案内し、質問と検査の後、様子によって予備の受験会場に入るか、医療機関を受診するか、どちらかになる。受験生の不安を静めるため、学校は心理カウンセラーを配置して、体温チェックで問題があった受験生をケアする。

これまでの大学受験では親が会場まで送ってきて外で待つ光景が当たり前だったが、今年は人が密集するのを避けるため、各学校は親たちに対し、子どもが無事に受験会場に入るのを見届けたら、その場を離れ、人と集まらないようにして、交差感染を防ぐよう要求した。

午前と午後の試験が始まる前に、学校は試験会場と本部、設備の表面に感染予防のための消毒を行い、各試験の前に試験会場と本部の窓を開けて30分以上換気する時間を確保する。試験中も、試験会場と本部のドアや窓は完全に閉めたりはしない。試験会場の床と汚染される可能性がある壁の表面は、モップや雑巾などの衛生用具でしっかり消毒して、安全を確保する。

試験会場のトイレは手で触れる場所を中心に、ドアの取っ手、水道の蛇口などを消毒し、便器内の消毒も回数を増やし、衛生的に清潔に使用できるようにする。

標準試験会場は受験生の間を1メートルあける

試験会場の入り口には消毒液、手洗い液、ティッシュペーパー、マスクなどが置かれ、受験生は自由に使えるようになっている。

標準受験会場には1部屋あたり20席が設置され、1人1席、4席が5列並び、席の前後左右は1メートル以上の距離が取られている。

この学校では別の階にも予備会場が3カ所設置され、当日の入校時に健康チェックで問題があった受験生、試験の途中で具合が悪くなった受験生が使用する。1部屋あたり3席が設置され、席と席の間は2メートル以上あいている。

また各試験会場には防疫副試験官が1人配置され、感染症に関連した緊急事態に対処する。

現在、試験会場となる各学校は試験官の選出を終えている。7月1日に全試験官を対象に新型コロナウイルスのPCR検査を行い、全員の陰性が確認された。

試験中に発熱、咳、嘔吐、下痢などの症状が出た受験生に対しては、防疫副試験官が主任試験官と共に速やかに対応し、その場で受験を続けられるかどうかを判断する。続けられると判断された場合は、予備の会場に移動して試験を受ける。標準会場から予備会場への移動にかかった時間は、北京教育考試院の許可を受けた後に試験時間に加算され、受験生の利益が最大限保障されるようになっている。(編集KS)

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