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新型豚インフルは第2の新型コロナとなるのか、中国紙「心配する必要ない」

配信日時:2020年7月2日(木) 19時0分
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人にも感染する豚インフルエンザウイルスが中国で確認されたことについて、中国紙・新京報は2日、「第2の新型コロナウイルスとなるのを心配する必要はない」とする記事を掲載した。撮影:Pexels

人にも感染する豚インフルエンザウイルスが中国で確認されたことについて、中国紙・新京報は2日、「第2の新型コロナウイルスとなるのを心配する必要はない」とする記事を掲載した。

仏AFP通信によると、中国農業大学と中国疾病予防コントロールセンターの研究チームは、米科学アカデミー紀要(PNAS)に6月29日に発表された論文で、パンデミック(世界的な大流行)が起きる可能性もある新型の豚インフルエンザを確認したと発表した。

「G4」と名付けられたウイルスは、2009年から流行しているインフルエンザウイルス「H1N1型」に由来するとみられるという。研究者らは「高度に適応して人間への感染力を持ちやすい全ての本質的な特徴」を備えているとして警鐘を鳴らしている。

G4は感染力が強く、実験では、季節性インフルエンザへの感染で獲得される免疫は、G4に対する防御効果がないことが明らかになった。養豚関係者を対象に実施した抗体検査では、10.4%が過去に感染したことがあるとの結果が出た。同じ検査で、養豚関係者以外の一般の人々の抗体保有率は4.4%となっている。

研究者らは、「G4ウイルスが人に感染することにより、人への適応が進んで人同士で流行が広がる恐れが高まる」として、養豚関係者らの経過観察を早急に行っていくべきだと訴えているという。

新京報の記事はまず、「新型コロナウイルスの流行の先行きが不明確な中、新型のG4ウイルスが出現した。これについて、社会全体で重視・予防しなければならないが、懸念したり恐れたりする必要はない」とした。

記事は、「1918年のインフルエンザの世界的大流行もH1N1ウイルスによって引き起こされた。当時はワクチンも良好な医療条件もなかったため、約5000万人が死亡した。G4ウイルスは、2009年のH1N1ウイルスに由来し、その上、時間をかけて変異したものとみられるが、2009年当時のような大流行と深刻な結果を引き起こすことはあり得ず、ましてや1918年の大流行の悲劇の再演は不可能だ」とした。

記事は、「G4ウイルスによって引き起こされるインフルエンザの予防は、完全に実現可能だ」とし、「世界保健機関(WHO)や多くの国は、インフルエンザウイルス株を毎年監視している。その目的は、インフルエンザウイルスの変異の傾向を観察し、翌年発生するインフルエンザがどの組み合わせのウイルス株によるものかを予測して、インフルエンザワクチンの製造を指導することだ。G4ウイルスが出現したが、国家衛生健康委員会と疾病予防コントロールセンターによって認定されれば、関連情報を集めて今年のインフルエンザワクチン製造を指導し、今年秋と来年春に人々に予防接種することが可能となる。よって、G4ウイルスによって引き起こされるインフルエンザの予防は、完全に実現可能だ。G4ウイルスが、今年末と来年初めにインフルエンザを引き起こしたとしても、ワクチンで抑制できるので、発症者数と症状の面で、新型コロナウイルス感染症と重なり合うことは不可能だ」などとした。

そして、「もちろん今後、養豚関係者を厳しく監視することから始めて、その後、状況に応じてワクチンを製造し、ワクチン接種が必要なグループを確定するといった重点的かつ具体的な予防活動が必要だ。新型豚インフルエンザウイルスが第2の新型コロナウイルスになるとの懸念については、予防活動が適切に行われさえすれば、完全に払拭できる」としている。(翻訳・編集/柳川)

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