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美しくも恐ろしいホラー描く、伊藤潤二漫画の人気の秘密とは?―中国メディア

配信日時:2020年6月30日(火) 22時50分
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中国の人気バラエティー番組でアイドルがダークでオカルトなゴシックメイクに真っ白なウェディングドレスといういで立ちで歌を披露した。
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中国の人気バラエティー番組「炙熱的我們(We Are Blazing)」でこのほど、女性アイドルグループ・Rocket Girls 101 のメンバー全員が、これまでのアイドルメイクからイメージを一新し、ダークでオカルトなゴシックメイクに真っ白なウェディングドレスといういで立ちで歌「怪美的(Ugly Beauty)」を披露した。なかでも楊超越(ヤン・チャオユエ)のメイクは、伊藤潤二のホラー漫画「富江」に酷似していると、ネット上で話題となっている。

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日本のホラー作品が好きな人なら「伊藤潤二」の名前は聞いたことがあるだろう。また、伊藤潤二を知らなくても、川上富江というキャラクターは聞いたことがあるはずだ。

1963年に岐阜県で生まれたホラー漫画家の伊藤潤二が作り出す世界では、ごく普通の物やアイデア、エピソードなども、写実的な画風により、息が吹き込まれてリアルになる。そのため、伊藤潤二は世界中にファンを抱えている。「フランケンシュタイン」や「お化け人形」、「憂国のラスプーチン」、「顔泥棒」なども大ヒット作品だ。

代表作「富江」は、伊藤潤二が漫画界にデビューするきっかけとなった作品だ。1986年、伊藤潤二は投稿作「富江」で「月刊ハロウィン」の楳図かずお賞に佳作入選した。そして、同雑誌の翌年2月号に、「富江」の第1話が掲載され、漫画界デビューを果たした。

「富江」に登場する絶世の美貌を持った女子高生・川上富江は、ほとんどすべての人を虜にさせる魔性の女。会ったことがある人なら、老若男女問わず、誰もがその美しさに惹かれてしまう。男性たちが次々に彼女に夢中になるのに対して、富江は誰かのことを好きになることはなく、自分と付き合うことができても、心から愛されることはない男性を見て、快感を感じ、それを楽しんでいる。そして、愛された後に、憎まれて殺されるというパターンを繰り返すものの、体をバラバラに切断されても、細胞が1つでも残っていれば、何度でも生き返り、その外見も、内面も永遠に変わることはない。一方、富江の周囲の人は、常に変化し、貪欲の塊のような人もいれば、善良でピュアな人もいる。富江は、人の心の醜い部分を拡大しただけで、彼女が男性たちに精神的な苦しみを与えるのは、男性の醜い欲望に対する罰なのだ。

80年代末に誕生したこの漫画は今でも新たなファンを獲得し続けており、その人気に衰えは見えない。そして、何度にもわたり、映画化やアニメ化され続けている。日本だけでも、これまでに、「富江」を原作とした映画が9作品、アニメが1作品製作されてきた。昨年には、米国のストリーミングサービス「Quibi」がソニー・ピクチャーズ・テレビジョンやユニバーサル・シティ・スタジオなどと連携して、テレビドラマ化する計画と報じられた。

「富江」が大ヒットしているのは、単なるホラー漫画ではなく、人の欲望をうまく描き出した作品でもあるからだ。

伊藤潤二の作品の最大の魅力は、恐ろしさに身の毛もよだつような物語だけでなく、そこに人間性への深い洞察がある点だ。その作品は、人の心に潜む醜い部分を赤裸々に描き出しており、人間の悪や陰湿な一面、本能に端を欲した恐ろしい花を、妖艶に艶やかに咲かせている。

伊藤潤二は、シンプルな物事を通じて、大げさで恐ろしいストーリーを書き上げることに長け、それこそが彼の作品の真骨頂とも言える。そのため、その作品のほとんどは、現実の世界を描いているものの、そこで登場する現実の生活は、本当の世界とは異なる。彼が描き出す各シーンでは、思いもよらないハプニングが起きる。その作品を読む人が期待しているのは、まさにそのような予想もできないような展開で、それが、伊藤潤二の作品が多くの人の心を掴んでいる理由の一つでもある。(提供/人民網日本語版・編集/KN)

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