宅配便の受け取りやハエ・蚊の媒介による新型コロナ感染リスクほぼ無し

人民網日本語版    2020年6月28日(日) 21時40分

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27日午後、北京市の新型コロナウイルス感染防止対策に関する記者会見が開かれ、中国の防疫専門家がそれらの質問に答えた。

デリバリーや宅配便の配達員から、荷物などを受け取る時に、新型コロナウイルスに感染する可能性はあるのだろうか?ハエや蚊は新型コロナウイルスを媒介するのだろうか?27日午後、北京市の新型コロナウイルス感染防止対策に関する134回目の記者会見が開かれ、中国の防疫専門家がそれらの質問に答えた。北京日報が報じた。

「宅配員とは短時間接触のため感染リスクの可能性は低い」

中国疾病予防管理センターの研究員・王麗萍氏は、宅配員との短時間での接触で、新型コロナに感染する可能性はとても低いとの見方を示した。

王氏によると、新型コロナウイルスは主に、感染者の呼吸器飛沫に近距離で接触したり、感染者によって汚染された物品を手で触り、その手で目や鼻、口を触ることによって感染する。そのほか、密閉された環境下で、長時間にわたり高濃度のエアロゾルに接触した場合も感染する可能性がある。

「ハエや蚊が新型コロナを媒介したケースは現在のところなし」

夏になり、ハエと蚊が増える季節となっているが、それらが新型コロナウイルスを媒介することはあるのだろうか?

王氏は、「現時点での研究では、ハエと蚊は媒介する生物学的基礎を備えていない。その他、現在把握されている疫学的証拠からすると、世界でハエや蚊などの生物を媒介して、ヒトが新型コロナウイルスに感染したという報道はない」と説明した。

王氏によると、「今ある証拠はハエや蚊が媒介になることはないと示しているものの、マラリアやデング熱など、その他の伝染病を媒介するリスクはある。そのため、真夏に入った今、家庭や屋外で蚊などの虫に刺されることがないよう対策を講じるほか、ハエが食べ物にたからないように対策を講じなければならない」と注意を呼び掛けた。(編集KN)

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