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<コラム>レアメタル 中国VS日本 韓国? その2

配信日時:2020年6月27日(土) 21時20分
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日本は中国にこのレアメタルを依存していた。種類によっては国内でも産出するが、掘り出す手間と価格が高い。

我が国は中国にこのレアメタルを依存していた。種類によっては国内でも産出するが、掘り出す手間と価格が高い。

「そんなもんでっか」

「そりゃそうだ。たとえば石炭などにしても、オーストラリアなどでは露天掘りだ」

「露天というのは地表だ。石炭などが地表に現れているので、直接掘る」

「凄いでんな。日本はトンネルを掘っていく」

「だから、掘るのも簡単なら、運ぶのも約150トン積み、約300トン積みダンプカーなどを使う」

「150トンってどれくらいでっしゃろ」

「時折、国道なんかを大きな荷物を積んで、ゴォーッと走り抜ける車があるな」

「よう、イメージできる表現や。さすがご主人様!」

「おまえなあ、バカにしとるやろ」

「わかりまっか?」

「うむ…むむむ、わ、わかる」

コンテナなど種類が多いけれど運ぶのは、大体10トン積み、15トン積みなどのトラックである。

「あのタイヤが、後だけで8個ほどもあるやつでんな」

「そう」

「それで10トン、15トンでっか?」

「そう、大きいなと思っても30トン」

「ほんなら、150トンのダンプいうたら…」

イメージしてもらうに概略的に言うと、長さ12メートル、幅8メートル、高さ7メートルくらい。つまり一軒の家くらいある。タイヤの大きさが4メートル。

露天掘りというダイナミックな手法と比べると、坑道をほって、トロッコに積んでという日本。とても値段的に太刀打ちできない。

それでレアメタルは、中国が世界支配をしているのである。もちろん、オーストラリアやアメリカなど他国にも産出国はあるが、日本は何せお隣が近い。安い。

「ヨコに逸れるが…」

「いつものことでんな」

「ん、まあ…ねぇ」

「で、なんだんねん?」

少し前の年に、中国が、このレアメタルの対日輸出を規制した。2010年9月に日中摩擦を受けて、中国が制裁措置として事実上の対日輸出規制を行った。

「えらいことでんがな。モーターや電池が作られへん」

日本は慌てたが、「よし、それなら」と、輸入先を多様化した。と同時にレアメタルを使わない産業用モーターとか、レアメタルの使用量を減らして性能を維持する電池なんかを開発した。またリサイクルもどんどん行いだした。

「都市鉱山でんな、スマホや電池の回収」

「えらいことしっとるな」

「犬の常識でっせ」

「そうか…」

そして、WTOも「中国、規制はあかん」と決定した。というわけで、レアメタルは売れゆきが悪くなり、結局、中国は規制をやめた。この間、それまでに安い中国産に頼っていた、アメリカやオーストラリアなどの産出国も、自国での生産に力を入れだした。

さて我が国だが、懲りた。そしてよくよく見てみると、レアメタルは無いことはない。我が国は国土面積は大きくないが、島の周辺にある排他的経済水域を含めると、世界第6位の面積を持っている。

「そんなに、ひろいんでっか」

「そうだ」

「陸地だけなら…」

「世界61位」

「……」

「61位でも、ドイツ、イタリア、フィリピン、イギリスなんかよりは大きいんだよ」

「でも、61位…ワン!」

さて、この海には、メタンハイドレード、レアメタルが膨大な量、眠っている。

「深海の底でっしゃろ」

「水圧は生半可じゃない! 日本の凄い潜水艦も、アメリカ、中国の原潜も潜れないほど深い」

「特別な深海潜水艇だけでんな…」

そうなのだ。大量に取り出す技術が無い、取りだしても価格が高いのだが、最近ボチボチと、これを克服する方法が編み出されつつある。

「そうすると、日本の将来は、中東の石油輸出国みたいに、税金タダ、教育タダ、医療タダ、生活費もくれる、でんな」

「うん、まあ、そこまで行くのには時間がかかるだろうがねえ」

「ワテの生きている間は無理でっか」

「ワン、お前、犬だから、12歳くらいが、寿命だからなあ」

「でも、ご高齢のご主人様より長く生きているかも知れまへんで?」

「吾輩はあと半世紀生きることにしている」

「どあつかましい!」

「な、なに!?」

「あ、すいまへん。つい…」

「うむむ…、まあ、いいか」

とまあ、中国の規制が却って、日本の技術力を高めたのだ。

この経験があるのに、今回のコロナでは、マスクや医療用防護服は中国頼みなどで酷いことになった。東大出の優秀な官僚機構が劣化しだしている気がしないでもない。ちと、恐ろしい。

■筆者プロフィール:石川希理
1947年神戸市生まれ。団塊世代の高齢者。板宿小学校・飛松中学校・星陵高校・神戸学院大学・仏教大学卒。同窓生いるかな?小説・童話の創作と、仏教の勉強と瞑想を10年ほど。明石市と西脇市の文芸祭り選者。児童文学のアンソロジー単行本、小説の自家版文庫本など。

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