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カリスマ大富豪、国美電器創業者の黄光裕氏が12年ぶり釈放…直前に株価が60%の高騰

配信日時:2020年6月25日(木) 8時40分
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北京高裁は24日夜、国美電器創業者でインサイダー取引や収賄などで刑務所に収監されていた黄光裕氏を仮釈放したと発表した。事前に噂が広まったことで、関連会社の株価が一時は前日比で60%以上も値上がりした。

北京市高級人民法院(北京高裁)は24日夜、国美電器創業者で、インサイダー取引や収賄などで有罪判決を言い渡され服役していた黄光裕氏を仮釈放したと発表した。黄氏の釈放は12年ぶり。中国メディアのTecWebの2020年6月24日付報道などによると、同日の早い時間帯に釈放の噂が広まったことで、関連会社で香港上場の国美金融科技の株価が一時は前日比で60%以上の値上がりを見せた。

また、国美電器グループの中核会社で家電量販事業を営む国美零售(香港上場)の株価も同日、前日比で20%以上の値上がりを見せた。

黄光裕氏は広東省の出身。1969年生まれで現在は51歳。生家はもともと裕福だったが土地改革(地主からの土地没収)や文化大革命で不遇となり、黄氏は幼少期、極貧生活を送ったという。まだ中学生だった16歳の時に兄に従って内モンゴル自治区、次いで北京に行き、家電や衣料品を行商した。また北京市内では1987年までに店舗を入手して、商品を家電に一本化した。

故郷の広東省とパイプがあり、商品を入手しやすかったことや、メーカーとの直接契約により中間流通業者を経由せずに入荷して他店より安価に販売したことなどが成功の理由という。ただし、内モンゴル時代から黄氏の商法は当時は非合法だった「走私(ゾウスー=国内密輸)」とみなされ、しばしば取り締まりの対象になった。黄氏は身柄を拘束されたり、潜伏して警察の手を逃れたこともあった。

黄氏のビジネスは急拡大し、国美電器は1999年に北京市最大の家電量販チェーンになった。国美電器はさらに、2004年までに全国で200店舗を構える中国一の家電量販チェーンになった。黄氏自身は04年と05年、中国人の富豪ランキングである「胡潤百富榜」で、「中国トップの富豪」に認定された。

黄光裕氏は2008年11月17日に逮捕された。容疑については複数の説が出たが、2010年5月の一審判決では、違法経営、インサイダー取引、組織的収賄の罪で、14年間の懲役刑と罰金6億元、2億元の財産没収が言い渡された。同年10月の二審判決も一審判決を支持して判決が確定した。

2016年には黄光裕氏について、「罪を認め積極的に自己改造を行った」との理由で減刑され2021年2月16日に釈放されると発表されていた。北京市高級人民法院は24日夜になり、同日付で仮釈放したと発表した。仮釈放期間は21年2月16日までで、黄氏は特に問題を起こさない限り、今後は「自由の身」でいられることになる。

黄光裕氏の逮捕後も国美グループはビジネスを継続したが、しばしば苦境に立たされたとされる。また、黄氏の不在期にはEC(電子商取引)が大発展するなど、ビジネス環境には大きな変化が生じた。実業界に復帰した黄光裕氏がどのような手腕を発揮するかが注目されている。(翻訳・編集/如月隼人

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