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中国で「笑気ガス」乱用が問題に、95%以上が若年層との報告も

配信日時:2020年6月20日(土) 23時30分
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中国ではこのところ、笑気ガスの乱用を問題視する報道が相次いでいる。若年層に乱用が広がり、摘発される業者も急増しているという。写真は違法販売されていた笑気ガス。

中国ではこのところ、笑気ガスの乱用を問題視する報道が相次いでいる。新華社系の新華網は2020年6月9日付で「笑いの中に刀がある」などの文言を使って同問題を扱う記事を掲載し、18日にも続報を掲載した。その他、澎湃新聞や銭江晩報なども各地の状況を伝えている。

笑気ガスとは亜酸化窒素の通称で、18世紀末ごろから全身麻酔薬として医療目的で使われるようになった。中国でのこれまでの報道によると、笑気ガスを乱用するのは主に若年層で「吸引すると甘ったるい気分になり、時間が停止したように感じる」などの、陶酔感を求めて使用するという。

笑気ガスは医師の指示のもとに医療目的に使うならば健康に対する影響はないが、常用すると体内におけるビタミンB12の代謝を阻害するため、各種の欠乏症の原因になり、重症になれば精神錯乱、知力障害、視聴の生涯、筋力の低下、さらには全身まひをもたらす場合もあるという。

中国では国家に指定された麻薬類や覚せい剤が「毒品(ドゥーピン)」と呼ばれ密造や密売をした場合には厳しい刑事処罰の対象になるが、中国人の法律専門家によると笑気ガスは今のところ「毒品」には含まれていない。ただし「危険化学品目録」には掲載されており、2017年12月には笑気ガスをSNSを通じて販売していた業者が、同目録の掲載化学品を「無許可で扱った」として、笑気ガスの販売に関連して初めて摘発されている。

また中央政府の関連部門はこれまでに、笑気ガスを個人に販売したり個人が購入したり使用することを禁止することを発表している。しかし、医療や産業のために必要な物質でるため、製造許可を持つ企業が「横流し」して販売することを撲滅するのは難しいとの見方もある。

澎湃新聞の18日付報道によると、山東省政府は同日、省内で笑気ガスの違法売買で摘発された案件は2017年には3件、18年には5件、19年には20件発生しており、20年には現時点までで51件に達した。笑気ガスを乱用していたと分かった人は17年には8人だったが、20年には現在までに239人に達した。これまでの累計で、笑気ガスを乱用していた人の中で18-35年の年齢層が全体の約95.8%を占めるという。

写真は広東省仏山市と吉林省長春市の警察の合同捜査で押収された、違法販売されていた笑気ガス。液化笑気ガス約3700リットルがあったという。(翻訳・編集/如月隼人

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