「香港映画の父」ランラン・ショウ氏が死去、ジャッキーら映画スターを量産―香港

Record China    2014年1月8日(水) 11時20分

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7日、「香港映画の父」と呼ばれた映画会社ショウ・ブラザーズの創設者ランラン・ショウ氏が、106歳で永眠。「東洋のハリウッド」を作り上げ、中華圏だけでなくアジア映画に多大な功績を残した。

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2014年1月7日、「香港映画の父」と呼ばれた映画会社ショウ・ブラザーズ(邵氏兄弟香港有限公司)の創設者ランラン・ショウ(邵逸夫)氏が、106歳で永眠。「東洋のハリウッド」を作り上げ、中華圏だけでなくアジア映画に多大な功績を残した。星島日報が伝えた。

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ショウ・ブラザーズ(邵氏兄弟香港有限公司)および、香港最大のテレビ局・無線電視(TVB)の設立者として、中華圏のエンタメ界に君臨してきたランラン・ショウ氏。1907年、上海の実業家の6番目の子どもとして浙江省寧波市に誕生。このため、中華圏では「六叔(六おじさん)」の名前で親しまれている。大学生だった1920年代、長兄が上海に設立した映画会社で働き始め、映画人生をスタート。1932年にショウ家3兄弟による映画会社「天一影業」を設立。第2次大戦後は香港を拠点とし、社名を「邵氏父子」と改めた。さらに1957年、ショウ・ブラザーズ(邵氏兄弟香港有限公司)を設立し、香港映画の世界を作り上げた。

1960年代にはテレビ界に参入。無線電視(TVB)を設立し、2011年まで主席を務めた。2011年を最後に姿を見せることはなくなり、昨年11月に行われた106回目の誕生パーティーでは、770日ぶりに人前に登場したということで話題になった。

香港映画界を築き上げた第一人者のショウ氏だが、彼の慧眼(けいがん)をもって育成したタレントや映画監督にもビッグネームが並ぶ。ブルース・リー以前にカンフー映画のトップスターだったジミー・ウォング(王羽)はじめ、ジャッキー・チェンチョウ・ユンファ(周潤發)、チャウ・シンチー(周星馳)、レオン・カーフェイ(梁家輝)。TVBが生んだ「五虎将」ことアンディ・ラウ(劉徳華)やトニー・レオン(梁朝偉)、さらにアンディと並んで「香港四天王」と呼ばれたアーロン・クォック(郭富城)やレオン・ライ(黎明)ら、TVBの俳優養成所からも数多くのスターが生まれている。

「華人のいるところ、TVB番組あり」とその影響力をうたわれたショウ氏は、慈善家としても有名。香港だけでなく中国や台湾、東南アジア各国において、教育・医療・福祉方面で多大な功績を残している。香港の名門大学・香港中文大や香港大などもショウ氏に寄付金によって建設され、科学技術のジャンルでは2003年に「ランラン・ショウ賞」も誕生している。(翻訳・編集/Mathilda

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