新型コロナ警告の李文亮医師の妻が男の子を出産―中国

Record China    2020年6月12日(金) 15時0分

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12日、中国メディア・荔枝新聞によると、新型コロナウイルスに感染して亡くなった李文亮医師の妻が無事に男の子を出産した。写真は米NYセントラルパーク。

2020年6月12日、中国メディア・荔枝新聞によると、新型コロナウイルスに感染して亡くなった李文亮(リー・ウェンリアン)医師の妻が無事に男の子を出産した。

李医師は昨年12月、「原因不明の肺炎」について知人の医療従事者らに警告を発したが、中国当局から「デマを流した」として他の医師らと共に訓戒処分を受けていた。その後、感染患者を治療する中で自身も感染し、2月7日に死去した。

記事によると、李医師の妻である付雪潔(フー・シュエジエ)さんが12日未明、湖北省武漢市内の病院で無事に男の子を出産した。付さんは「天国から見えていますか?あなたの最後の贈り物が今日生まれました。私は必ず大切に育てていきます」とSNSに投稿した。

男の子は3450グラムで、母子ともに健康だという。李医師が亡くなった当時、深い悲しみの中にあった付さんは低血圧や出血などの症状が出たため入院、安定してから実家に戻って出産に備えていたそうだ。

付さんは荔枝新聞に対し、「夫は責任感の強い医師で、仕事の時は毎朝6時40分に家を出て7時10分に病院に到着するようにしていた。患者が心配なためで、早く病院に着けば早く確認できるからだ」と話した。家庭での李医師は、優しい夫、父親であり、妻や子どもの求めにはできるだけ応えてくれていたという。また、幼稚園に通う子どもには李医師が亡くなったことを伝えておらず「外国へ行った」ことにしているそうだ。

李医師が亡くなった後、付さんは微信(WeChat)のプロフィール写真をクレヨンしんちゃんの野原一家4人に変更した。「予期せぬことが発生していなければ、彼女は李医師と一緒に新たな命の誕生を迎えていたはずだった」と記事は伝えている。(翻訳・編集/山中)

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