5Gのある暮らしが始まって1年、中国人の生活にどんな変化があったか―中国メディア

人民網日本語版    2020年6月11日(木) 7時50分

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6日、中国は5Gの営業許可証の発行1周年を迎えた。許可証発行から現在までの間に、5Gの各種応用が雨後の筍のように次々と暮らしの中に登場した。写真は5G携帯の広告。

6日、中国は5Gの営業許可証の発行1周年を迎えた。許可証発行から現在までの間に、5Gの各種応用が雨後の筍のように次々と暮らしの中に登場した。遠隔教育、遠隔医療、自動運転、スマートセキュリティーなどさまざまなシーンでの応用がますます頻繁になる中、5Gはどのようにして私たちの暮らしに溶け込んだのだろうか。中央テレビ網が伝えた。

■一番高いところにある5Gネットワーク、5G信号がチョモランマを踏破

5月27日午前、チョモランマ(エベレスト)標高測量の任務を担う登山隊が登頂に成功した際には、5Gネットワークを通じ、今まで誰も経験したことのない角度と方法によって、登山隊が頂上に到達し標高を測量するという快挙を見守ることができた。信号の解像度はかつてないもので、隊員が頂上で測量標識を立てる様子、任務を達成して喜ぶ様子をはっきりと見ることができた。

このような貴重で高解像度の画面は、山岳カメラマンが5Gスマートフォンで発信した信号によるものだ。チョモランマ登頂は、5Gが先行した。4月30日、中国移動(チャイナモバイル)は華為(ファーウェイ)と提携してチョモランマの標高6500メートルの地点にあるキャンプに5G基地局を設置してネットワークを開通し、世界で最も高いところで行われた5G建設になった。

5G技術により、今回のチョモランマの再測量では、隊員のクリアな通話、迅速なインターネット接続が可能になっただけでなく、チョモランマに来たことがないネットユーザーが、4K高精細画像と仮想現実(VR)の視野角で家にいながらチョモランマの壮麗さと峻険さを体感することができた。

■一番深いところにある5Gネットワーク、スマート掘削で遠距離操作を実現

5Gはチョモランマに登るだけでなく、地下に潜り込むこともできる。山西省ではこのほど、地下500メートルほどの地点にある坑道で、全国初の石炭採掘の坑道の5Gネットワークが完成し、高精細の70画面を通じて、坑道のすべての作業ポイントの様子をリアルタイムで見ることができ、生産現場に安全の死角がなくなり、5Gは鉱山エリアの安全な生産を保障するものになった。

山西陽煤集団新元石炭鉱山の王海鋼(ワン・ハイガン)副社長(電気機械担当)は、「5Gプラスのスマート掘削に基づいて人による遠隔操作が実現し、掘削機械のオペレーターは地上でカッティングの操作を行えるようになった」と話した。

■感染症との闘いの中の5G、遠隔医療をサポート

5Gは新型コロナウイルス感染症との闘いをサポートして、その高い実力を示した。1月24日、武漢火神山医院の建設が始まり、30時間で5G基地局が完成し、3日で5Gネットワークが開通して、世界中がこの時間との戦いの「中国速度」をその目で見ることになった。建設現場に設置された「5Gクラウド現場監督」により、工事の全プロセスがリアルタイムで全国民の目の前で公開された。

同時に、5Gは遠隔重症者ケアや遠隔診療にも高効率で確かな通信環境を保障した。四川大学華西病院の専門家が、5Gがバックアップする遠距離信号を通じ、湖北省黄岡市にいる患者のCT画像を遠隔撮影した。遠く離れていても、診断は迅速で正確だった。

四川大学華西臨床医学院画像技術学部の李真林(リー・ジェンリン)学部長は、「大切なことはリアルタイムで、精密さが求められる検査や再構築で、もしも中間での遅延が大きくなれば、同期しての作業が不可能になる。同期することが一番重要で、同期できれば私たちのところで自分で操作しているのと同じようにできる」と述べた。

■最もスマートなふ頭、5Gフルカバー応用

5Gは経済もサポートする。先月にアモイ市に全国初の5Gフルカバー応用スマート港が誕生した。コンテナが船から降ろされて集積所に置かれるまで、すべてのプロセスを5Gのスマート化コントロールシステムがカバーする。オペレーターは1キロメートル以上離れていても、クレーンを遠隔操作できる。自動運転コンテナトラックが誤差5cm以内の精密なコントロールを実現した。

中国移動通信集団福建有限公司の栾暁維(ルアン・シャオウェイ)会長は、「港全体で無人化を実現した。コストは下がり、安全性が大いに高まった。この技術があらゆる産業に融合すれば、社会的利益や経済的利益などの面で重大な意義がある」と述べた。

■閲兵式の5G、4K高精細生中継をサポート

5Gが変化をもたらした場面はまだほかにもたくさんある。昨年10月1日、新中国成立70周年の閲兵式を見ただろうか。

現場の4K高精細生中継の背後にあったのは、5Gネットワークを利用して全プロセスのモバイル化を実現した伝送であり、画面に現れた戦車部隊、空中梯団、颯爽と方陣を組んだ3軍の雄姿を、すべてはっきりとスムーズに、まるで目の前にあるようにみることができ、現場に来られない観客たちにこれまでにない新しい閲兵式の思い出を贈った。

■両会の5G、より安全により効率よく

このほど閉幕したばかりの全国両会(全国人民代表大会・全国人民政治協商会議)でも5Gは大きな役割を果たした。感染症対策という特殊な背景の中、今年の「通路」は動画でつなぐ方法で行われ、5Gなどの新技術が幅広く運用され、両会がより安全に、報道がより効率よく行われた。

工業・情報化部の苗●(ミアオ・ウェイ、●は土へんに于)部長は、「今、祖国の大地の上に、私たちは5G基地局を毎週1万カ所以上増設している。4月には、中国の5Gユーザーは1カ月で700万人あまり増加し、累計で3600万人を超えた」と述べた。(提供/人民網日本語版・編集/KS)

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