古代沈没船1000艘が南シナ海に=でも、水中考古学の人材不足で調査作業は困難―中国

Record China    2014年1月1日(水) 0時5分

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29日、南シナ海には1000艘もの沈没船が眠っていることが確認されているが、水中で作業できる考古学関係者は100人にも満たず、作業は困難を極めている。写真は12年6月天津で引き上げられた明代の沈没船。

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2013年12月29日、新華網によると、山西省で行われている南宋時代の沈没船「華光礁1号沈船」の特別展で、海南省文物考古研究所の丘剛(チウ・ガン)所長が「南シナ海には1000艘もの沈没船が眠っていることが確認されているが、水中で作業できる考古学関係者は100人にも満たず、作業は困難を極めている」と語った。

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中国南部に位置する南シナ海は歴史上重要な航路となっており、海底には多数の古代船とともに多くの文化遺産も眠っている。1987年、中国歴史博物館に「水中考古学研究室」が設置され、中国による海底調査の幕開けとなり、南シナ海で初めて発見された古代船が「華光礁1号」だった。

調査は地上でも海底でも作業に大きな違いはないが、水中では測量や撮影など難度が高く、水深20メートルでは長時間の作業も難しい。また、水中での作業が可能な人材は50人余りしかなく、1000艘を超える数の沈没船が眠っていても道のりは遠く険しいという。

中国国家文物局の励小捷(リー・シャオジエ)局長によると、第12次5カ年計画(2011〜2015年)で南シナ海の海底考古基地やパラセル諸島の作業ステーションの建設計画が進められているほか、考古調査船の建造や重点海域の専門調査、重要沈没船と海底遺跡の保護事業なども計画されている。

考古調査船の建造は4月に重慶で始まっており、排水量930トン、全長56メートル、幅10.8メートルで、航行速度は12ノットとなることが明らかになっている。(翻訳・編集/岡田)

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