武漢でカレー店を営む日本人男性「武漢は安全」―中国メディア

Record China    2020年6月7日(日) 22時20分

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6日、長江日報は、湖北省武漢市でカレー店を営む72歳の日本人男性が現在の同市の様子について語った内容を報じた。

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2020年6月6日、長江日報は、湖北省武漢市でカレー店を営む72歳の日本人男性が現在の同市の様子について語った内容を報じた。

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記事が紹介した男性・嶋田孝治さんは、10年前に同市洪山区の街道口でカレー店をオープンした。新型コロナウイルスの感染拡大がなければ、春節は例年通り同市郊外にある友人で店長を務める女性の実家を訪れ、数日過ごして店に戻る予定だったが、感染爆発が発生したことで現地にとどまることとなり、店は長期休業を余儀なくされたという。

記事は、同市内が封鎖され、当局の通達で外出もできなくなった状況について嶋田さんが「生まれてこの方こんな経験はしたことがなく、驚きを覚えるとともに、すごいなとも感じた。武漢市民の忍耐力には大いに敬服した」と語ったことを伝えた。

そして、4月8日に同市の封鎖が解除されると、店も10日に営業を再開。嶋田さんは「長い休みが終わった感じ。外国人として、中国の農村で田園風景を十分に体験できたことで、本当に心身のリフレッシュになった」とポジティブに話している。

5月に入ると、同市で1000万人の市民を対象とした無償のPCR検査がスタートした。嶋田さんは、自身を含めた武漢市民、そして中国人を安心させる大きな取り組みであると感じたことを明かした。また、現地当局からは営業再開をアシストする一連の措置を受けるとともに、店の大家も家賃を3か月分減免してくれたという。

営業再開した店には客が戻ったが、まだ感染拡大発生以前の水準にまでは回復していないとのことだが、嶋田さんは同市が「大学の街」であることを挙げ、「学生たちが戻ってくれば、街全体が活気づく。そうなれば自分の店の状況も自ずと良くなるだろう」と前向きだ。

感染拡大当初は日本から「帰ってこないのか」との電話もあったようだが、嶋田さんは「私は武漢人。どうして日本に戻るというのか」と返答したという。「今の武漢は高度成長期の日本に似ていて、若々しい印象がある。ずっと武漢にいるつもりだ」と語った。

これまで、空いた時間を利用して店内で2000人余りに日本語を教え、小学校への資金援助もしてきたという「武漢人」の嶋田さん。「武漢は今とても安全。安心して遊びに来てほしい」と世界の人びとに呼び掛けている。(翻訳・編集/川尻

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