トランプ米大統領のG7招待、韓国「喜んで」とすぐ受諾、一線画したロシア

Record China    2020年6月6日(土) 15時20分

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米国のトランプ大統領からG7サミットに招待された韓国とロシアが対照的な反応を見せた。韓国がすぐに受託したのに対し、ロシアは一線を画した。写真はロシア。

米国トランプ大統領から先進7カ国首脳会議(G7サミット)に招待された韓国とロシアが対照的な反応を見せた。インド、オーストラリアと共に招かれた韓国が「喜んで」とすぐに受託したのに対し、ロシアは「中国なしでは無意味」と一線を画した。韓国内には中国とのあつれきを危ぶむ声もある。

聯合ニュースなどによると、1日にトランプ大統領と電話会談した韓国の文在寅大統領は「喜んで応じる。防疫と経済の両面で韓国ができる役割を果たしたい」と述べた。文大統領は「G7体制は全世界的な問題に対応して解決策を見いだすことに限界がある」とも語ったという。

サミット議長国は拡大会合に7カ国(米国、英国、フランス、ドイツ、イタリア、カナダ、日本)以外の首脳や国際機関の代表を招くのが通例だが、トランプ大統領はG7について「古い体制で現在の国際情勢を反映していない」として、「G11か(ブラジルを含めた)G12体制に拡大する案を模索している」と言及。中央日報は3日、「韓国がこのグループに入ることになれば、2008年主要20カ国・地域(G20)首脳会議への合流以降、国際舞台で新たな飛躍を試みることになるのは間違いない」ともろ手を挙げて歓迎した。

今回のトランプ大統領のG7拡大案は、激しさを増す一方の米中覇権争いを背景に「対中包囲網」を形成する狙いがあるのは明らか。中韓関係が悪化する可能性も排除できないが、青瓦台(韓国大統領府)関係者は「韓国がG11やG12に入ったからといって、中国が背を向けると見るのは国際関係をあまりにも単純に捉えた見解」と一蹴した。

一方、ロシアのプーチン大統領も1日、トランプ大統領と電話会談した。ロシアは14年のクリミア侵攻などを理由に当時のG8から追放されており、ロイター通信などによると、ロシア大統領府のペスコフ報道官は2日、「(トランプ氏の提案に対し)答えよりも疑問の方が多いとの立場を当初から示してきた」と指摘。より詳細な情報を求めていく姿勢を示した。

ロシア外務省のザハロワ報道官は2日、「G7が旧時代的体制であることは間違いない」としつつも、さらに踏み込んで「中国の参加なしではどのようなグローバルイニシアチブも不可能であることは明白だ」との見解を示した。中国を標的にした会議にロシアは加担しないという意味だ。見解は露外務省の公式サイトにも掲載された。

ロシアのG7参加については英国とカナダがいち早く反対を表明。トランプ大統領とその他の参加国首脳との溝も浮き彫りになっている。(編集/日向)

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