屋台経済が盛んに 五菱は「神カー」人気で株価120%上昇

人民網日本語版    2020年6月4日(木) 19時0分

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「屋台経済」といえば、草の根の経済活動のようだが、実は価格の安い雑多な商品を取り扱う実体ある企業、ミニバン・小型トラックのメーカー、関連の小売企業の株式市場での驚異的な株価上昇を後押ししている。

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「屋台経済」といえば、草の根の経済活動のようだが、実は価格の安い雑多な商品を取り扱う実体ある企業、ミニバン・小型トラックのメーカー、関連の小売企業の株式市場での驚異的な株価上昇を後押ししている。「瀟湘晨報」が伝えた。

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6月3日、広州市広百股フン有限公司(フンはにんべんに分)、浙江中国小商品城集団、百大集団股フン有限公司、茂業商業股フン有限公司などの「屋台概念株」がそろってストップ高になった。五菱汽車集団の時と場所に応じて移動式屋台に変身するトラックがネットで人気になり、香港証券取引所に上場する五菱集団の株価も3日に急上昇し、一時は上昇幅が120%を超え、時価総額は約5億香港ドル(1香港ドルは約14.1円)から11億香港ドル近くまで跳ね上がった。

「屋台経済」の熱い波がA株市場と香港市場に急速に広がった。五菱専用車の公式アカウントに発表された「屋台経済のレギュラーの主力!」という題名の人気文章がSNSで広範囲に広がり、五菱集団の香港市場での株価は3日の取引で120%急上昇した。

A株市場では、物販車の概念株が取引終盤に急上昇し、北汽福田汽車股フン有限公司、重慶小康工業股フン有限公司、江鈴汽車股フン有限公司などがストップ高になった。広百股フンや小商品城などの「屋台経済」に関わる小売銘柄も数日連続でストップ高になった。

ネット人気車は電話がパンク 1日の受注量が1カ月の販売量を超えた

五菱によると、目下の「屋台経済」コンセプトの大きな盛り上がりにともなって、自動車市場がまだコンセプトを着地させる方法を探っている中で、五菱は早々と新製品を打ち出して「屋台経済」のニーズに応えた。

柳州五菱汽車工業有限公司が認証した公式アカウント「五菱専用車」に2日に発表された文章は、五菱栄光シリーズがこのほど「屋台経済」向けの物販車を発売したことを伝えた。この車は「モバイル店舗」の位置づけで、1回のキー操作でドアが開閉し、ドアを開けると商品を販売できる状態になる。車高は2.26メートルで、地下駐車場の出入りがしやすく、ドアを全開すれば、さまざまな方向・角度で商品を展示することができ、宣伝、配送、販売、販促に適している。排気量が1.5リッターと1.8リッターの2つのモデルがある。

五菱汽車証券部の関係責任者がメディアに述べたところでは、「この車種の価格は5万6800元(1元は約15.3円)で、実際の価格はオプションによって変動がある。5月に発売したばかりのトラックで、当社はそれほど宣伝に力を入れてこなかった。先月は300台ほどの売り上げだったが、今日(3日)は販売会社の電話がパンクし、すべて消費者からの問い合わせの電話で、今日一日で受注量が先月の販売量を超えた」という。

湖南省長沙市の五菱汽車のディーラーに問い合わせてみると、「車両は予約できるし、Cの免許証(小型車を運転できる免許証)があればすぐに運転できる。今日は購入意欲のあるお客様からの問合せが数回あったが、具体的な内容については今は答えられない」との答えが返ってきたが、その口ぶりから察するに、同店は顧客からの問い合わせが増えるのを非常に喜んでおり、「やっとここまでたどり着いた」と感じているようだ。

話題の「屋台経済」に便乗しようとする企業がほかにも数社ある。福建三木集団股フン有限公司は双方向プラットフォームで投資家からの「傘下の長沙黄興南路歩行者天国は屋台の設置が許可されるか」との質問に答える中で、「長沙黄興南路歩行者天国は新経済(ニューエコノミー)、新技術、新政策に積極的に対応する」と答えた。

浙江永強集団股フン有限公司は双方向プラットフォームで、「当社は主に屋外で使用する家具や日よけ用品などを取り扱う企業で、製品ラインは幅広く、ミドルレンジ、ハイエンド、ローエンドを網羅し、さまざまな消費者に向けた商品を提供する。屋台の運営に関連して、当社の長傘・折りたたみ傘、折りたたみ式棚・日よけシェードなど各シリーズの商品が選択肢になるし、金属製のテーブルセットなどは、屋外での利用に適している」と述べた。

豪爾賽科技集団股フン有限公司は、「当社のメイン事業は照明工事の施工、これに関連した照明工事の設計、研究開発、照明製品の販売だ。『屋台経済』はナイトタイムエコノミー(夜間経済)の大々的な発展を促進するとみられ、これが当社の照明関連事業にも発展のチャンスをもたらすだろう」との見方を示した。(編集KS)

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