文大統領が元慰安婦支援団体騒動に初言及も、ネットでは批判多数

Record China    2020年6月9日(火) 17時20分

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8日、韓国メディアによると、文在寅大統領が元慰安婦支援団体をめぐる一連の疑惑と関連し「慰安婦運動の大義は守られなければならない」と述べた。写真は文大統領(韓国大統領府Facebookアカウントより)。

2020年6月8日、韓国・ニューシスによると、文在寅(ムン・ジェイン)大統領が青瓦台(韓国大統領府)で開かれた首席・補佐官会議で、元慰安婦支援団体の日本軍性奴隷制問題解決のための正義記憶連帯(正義連)をめぐる一連の疑惑と関連し「慰安婦運動の大義は固く守られなければならない」と述べた。文大統領がこの問題に言及したのはこれが初めて。

文大統領は、発言の中で「慰安婦運動30年の歴史は、人間の尊厳を守り女性の人権と平和を目指す歩みだった」「人類普遍の価値を守ろうという崇高な志が棄損されてはならない」と述べた。また、元慰安婦の故・金学順(キム・ハクスン)さん、李容洙(イ・ヨンス)さんらに言及して「慰安婦被害者のおばあさん不在の慰安婦運動は考えられない」とした。その上で「30年間、活動家と市民が連帯し力を合わせた結果、慰安婦運動は世界史的な人権運動として定着した。否定したり、非難することのできない歴史だ」と重ねて強調。さらに「市民運動は市民意識と共に発展した」「今回の問題は、市民団体の活動方法や形態についても振り返る契機となった」とも述べたという。

一方、正義連の寄付金不正疑惑や尹美香(ユン・ミヒャン)議員(正義連前理事長)については直接的に言及しなかった。ただ、今後は市民団体への寄付金、後援金の透明性を高めていく考えも示したという。

この記事に、韓国のネットユーザーからは「正しい。当然の言葉だ」「支持します。運動は続けていくべき。その運動を利用した人間たちが問題だ」という支持意見と、「慰安婦運動の大義を棄損したのは誰?。その運動をしていた人たちじゃないか!」「棄損したのは尹美香議員でしょ」「じゃあ美香議員に議員を辞めるよう言わなきゃ。あなたたちがかばってるくせに」「尹美香議員の後ろには、共に民主党の李海チャン(イ・ヘチャン)代表と文大統領がいる」「徹底的に捜査しろとは言わないんだな」などの批判的な意見が多数寄せられている。

その他、「寄付金を透明に公開するって、そんなに難しいことか?」というコメントも見られた。(翻訳・編集/麻江)

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