「黒人の命も命だ」中国外交部報道官のコメントに、中国ネット「“も”って何?」「中国人の命は?」

Record China    2020年6月2日(火) 14時40分

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警察官に押さえつけられた黒人男性が死亡した事件をめぐり全米で連日抗議デモが起こっていることについて、中国外交部の趙立堅報道官は1日の定例記者会見で「黒人の命も命だ」とコメントした。写真は米ワシントン。

白人の警察官に押さえつけられた黒人男性が死亡した事件をめぐり全米で連日抗議デモが起こっていることについて、中国外交部の趙立堅(ジャオ・リージエン)報道官は1日の定例記者会見で「黒人の命も命だ」とコメントした。中国のネットユーザーからは不満の声も上がっている。

米ミネソタ州ミネアポリスで黒人男性のジョージ・フロイドさんが警察官に首を押さえつけられて窒息死した事件について、全米各地で抗議デモが起こっている。これについて意見を求められた趙報道官は、「黒人の命も命だ。彼らの人権も保障されるべきである」とコメント。米国におけるマイノリティー差別は米国社会の不治の病だとした上で、「現在の事態は米国国内の人種差別を改めて映し出すものだ」と指摘した。そして、「米国政府はしっかりとした措置でマイノリティーの合法的な権利を守り、保障することを希望する」と述べた。

この発言に対して、中国のネットユーザーからは「黒人の命も命。命はみな平等だ」「命に人種の区別はないはず」といった声が上がる一方で、「ザンビアで殺害された3人の同胞の命はどうなのか」「黒人の命は命。中国人の命は命ではないって?」「まずは自国の苦しんでいる人々を何とかしてから他人を論じては?」といった声も出ている。ザンビアでは先月24日に中国人3人が殺害される事件が発生しており、この事件への当局の対応に不満があるようだ。

また、「黒人は中国に移民すれば好待遇が受けられるよ」「黒人は国内では大手を振って歩いている」「わが国は違う。少数民族は入試で加点してもらえるからな」など、中国国内で外国人や少数民族が優遇されていることを皮肉るコメントも寄せられている。

このほか、「黒人の命も命?。この言葉は本当に教養がない」「黒人の命“も”っていうのはどうなのか」といった批判や、「また尻馬に乗って。事件の根本は(警察による)暴力的な取り締まり。まさにわが国でよく発生していることだ」と指摘する声、さらには「他国の内政には干渉しません」とやゆするようなコメントも出ている。(翻訳・編集/北田

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