中韓で行われている高効率の検査、米国ではできない理由―米紙

Record China    2020年8月21日(金) 12時20分

拡大

19日、環球時報は、中国と韓国で行われている高効率な新型コロナウイルス検査が米国で実施できないとする米紙ニューヨーク・タイムズの報道を伝えた。写真は中国のPCR検査。

2020年8月19日、環球時報は、中国と韓国で行われている高効率な新型コロナウイルス検査が米国では実施できないとする米紙ニューヨーク・タイムズの報道を伝えた。

ニューヨーク・タイムズは「米国では新型コロナ検査の陽性結果があまりに多過ぎるため、効率が高くスピーディーな『混合検体検査』ができなくなっている」と報じた。「混合検体検査」とは、複数の被検者の検体をまとめて一度にPCR検査を実施するもので、その結果が陰性であれば被検者全員が未感染であることが判明するため、個別に検査を実施するよりも手間と試薬コストが大幅に省けるとし、中国、韓国、インドなどで用いられてきたと伝えている。

そして、米国でもネブラスカ州で3月中旬より5人分の検体をまとめた混合検体検査を実施するなどの取り組みが始まったものの、同州では4月27日に「検査の陽性率が10%以上に達し、陽性の結果があまりに多くなったため、混合検体検査が期待されていた効果を実現できなくなった」として、この検査方法を中止する事態となったと紹介した。

混合検体検査は陰性の患者が圧倒的に多いと考えられる場合に高い効率を発揮するが、陽性反応が出た場合には結局、各個人の再検査を行わなければならないため、陽性率が高いとかえって手間がかかることになる。

ニューヨーク・タイムズは「現在、検査数を増やすことでウイルスの拡散を抑制する必要に迫られている。混合検体検査は本来有効な方法のはずなのだが、今や米国内の多くの地域では全くその価値が失われてしまっている。あまりも感染者が多過ぎるというのが理由の一つだ」と報じたという。(翻訳・編集/川尻

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携