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コロナウイルスが中国の直箸文化を脅かす―米紙

配信日時:2020年5月31日(日) 17時10分
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米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は25日、「コロナウイルスが、箸で食べ物を分け合う中国の献身的愛情を脅かしている」とする記事を配信した。資料写真。

米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は25日、「コロナウイルスが、箸で食べ物を分け合う中国の献身的愛情を脅かしている」とする記事を配信した。

中国共産党機関紙、人民日報系の環球時報(電子版)が27日、その内容を要約して、次のように伝えている。

食べ物を分け合うことは、世界の他の多くの国と同様に、中国人が愛情を伝える上での中心的な特徴だ。親は、料理を箸で挟んで子どもの茶わんに入れることで愛情を表現する。子どもたちは祖父母に敬意を示すため、上司は部下に度量の大きさを示すため、同じことを行っている。

だが今、食べ物を分け合うというこの国の長い伝統が、コロナウイルスのまん延を加速させるかもしれないという懸念が高まっている。政府は、遍在する道具である箸に注目している。

大皿に盛られた料理を同じ箸でつまんで、自分で食べたり他人に与えたりすることは、中国では日常的な光景だ。だが政府は、人々がこの習慣を改め、取り箸を使うことを期待している。政府系メディアはこれを「食卓革命」と呼び、全国の当局は「あなたと文明的な食事との距離を作っているのは、一膳の取り箸だ」とのスローガンを掲示している。

一部の飲食店や食事客はこの呼び掛けに耳を傾けている。取り箸を使用する食事客に割引を提供する飲食店もある。中国東部の杭州では、100以上の飲食店が「取り箸連盟」を結成している。北京のある店主によると、4月中旬の営業再開後、客の半数以上が取り箸を求めるようになった。新型コロナの流行前は、その割合は5%に満たなかった。

それでも抵抗は強い。多くの人は、自分の箸で料理を分け合うことを、中国の文化や家族を重視する表現方法の一つと捉え、米国人にとってのハグやフランス人にとってのチークキスと同様に欠かせないものと考えている。取り箸は通常、宴会や見知らぬ人との食事など正式な場面で登場する。家族や友人と食事を分け合うという習慣は深く根付いたものであり、取り箸はその親密さを損なうものとみなされる。

南西部にある雲南省の女性教師、シュー・シャオさんの家族は昨年、細菌性胃腸炎の流行が伝えられると、家での食事でも取り箸を使うようになった。友人との会食で取り箸を出すのは心苦しいと感じるシューさんは、「友人たちは、私の家族が家で取り箸を使うのをおかしいと思っている。だから私はいつも、心の中で少し抵抗しつつ、みんなの考えに従っている」と話している。(翻訳・編集/柳川)

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