16.5万人がオンラインで見る、今年初の上海演劇

環球網    2020年5月26日(火) 14時0分

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23日、上海話劇芸術センターのオリジナル演劇「熱乾麺の味」が中国の動画共有サイトのビリビリ動画で生放送された。2時間の生放送には16.5万人がオンラインで視聴し、総計4000以上の弾幕が寄せられた。

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5月23日、上海話劇芸術センターのオリジナル演劇「熱乾麺の味」が中国の動画共有サイトのビリビリ動画(Bilibili)で生放送された。2時間の生放送には16.5万人がオンラインで視聴し、総計4000以上の弾幕(コメント)が寄せられた。文匯網が報じた。

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ネットと同時に、一部の観客は上海静安嘉里センター(The Piazza)でこの演劇の生放送を露天環境で楽しんでいた。新型コロナウイルス感染防止対策を講じたうえ、上海話劇芸術センターの営業再開後に初めて上演された演劇として、今回はオンラインとオフラインでの体験を融合し、伝統的な劇場人にとって初めての型破りな行動となった。

午後7時30分から正式に上演され、ネット上の視聴者数は一気に16.5万にも上った。「いよいよ開演だね。と言ってもネット上でね」「最前列に座っている感覚」「人生で初めてヒマワリの種をかじりながら演劇を見る体験を達成」「泣いたり笑ったり」「演技炸裂!」などの弾幕の中、中国国家話劇院や武漢人民芸術劇院など各地の劇団と同業者からもお祝いのメッセージが寄せられた。

「熱乾麺の味」は間もなく離婚する夫婦が新型肺炎でロックダウン措置がとられた武漢で14日間の隔離生活を強いられたというストーリー。新型肺炎が背景だが、描かれているのは夫婦の生活と人間の感情だ。見ていて心が温かくなり、時に感動し、また俳優たちのリアルな演技につられてつい笑ってしまった。特に印象深かったのは舞台に使われた「漢陽門花園」という曲で、この武漢由来の民謡は感染症と戦う多くの人を感動させた。

初のオンライン舞台でよりよく観客を楽しませるため、劇団側は楽屋案内という特別なイベントも設けた。上海話劇芸術センターの俳優・楊皓宇さんが特別ゲストとして「クラウド楽屋訪問」をし、監督と俳優たちの舞台裏、そして仕事用バッグの中身も紹介してくれた。この特殊な時期、バッグの中にはマスクやアルコール洗浄タイプのハンドジェルなど感染症対策グッズが目立った。また、監督自らも準備段階のことを紹介してくれた。

新型肺炎感染予防という「戦争」が始まって以来、上海話劇芸術センターは様々なオンラインプログラムを打ち出し、また今回の新たな試みに加え、劇場が恋しい観客たちのための特別な観劇体験作りに成功した。

「臨場感」、それは演劇舞台において取り換えの効かない魅力だが、オンラインプラットフォームとインターネットの特性を使い、劇団員が感染症という特殊な時期において積極的にその臨場感を出す方法を模索している。

6月に「熱乾麺の味」を劇場で上演することも計画され、すでに多くの観客は劇場でもう一度見ることを期待している。取材中、上海話劇芸術センターは劇場の座席消毒など感染症対策を進め、オンラインアンケートで観客のニーズを把握するなど、より良い観劇環境とさらなるサービス向上に向けて努力していることが分かった。(提供/環球網・編集/孫ソウ)

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