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安倍首相はなぜ「ウイルスは中国から広まった」と言ったのか、その複雑な背景―仏メディア

配信日時:2020年6月12日(金) 6時0分
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10日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、安倍晋三首相が新型コロナウイルスについて「中国から世界に拡散した」と公言した理由について考察する記事を掲載した。写真は武漢駅。

2020年6月10日、仏国際放送局RFIの中国語版サイトは、安倍晋三首相が新型コロナウイルスについて「中国から世界に拡散した」と公言した理由について考察する記事を掲載した。

記事は、安倍首相が5月25日に緊急事態宣言の全面解除を発表した記者会見で、記者の質問に対して「この新型コロナウイルスは、中国から世界に拡散したことは事実」と発言したことを紹介。ウイルスの発生源をめぐり米中両国が激しく対立する中で、一部メディアからは安倍首相が「米国側に立った」との見方を示したとする一方で、「実際、安倍首相の発言にはもっと多くの要素が考慮されていたのである」と伝えた。

そして、日本政府は早い段階で新型ウイルスは中国から拡散したとの認識を持っていたとし、1月6日に厚生労働省が「武漢市で発生した原因不明の肺炎」に関する第一報を発表していたことを紹介するとともに、日本国内で最初に見つかった感染者が1月6日に武漢から帰国した後に肺炎と診断され、新型ウイルスに感染していたことが判明したことに言及した。

また、安倍首相の発言を生んだもう一つ要因として、5月15日に加藤勝信厚生労働相が、昨年採取した血液サンプルを用いて試験的に新型ウイルスの抗体検査を実施したところ陽性反応が出たと明かしたことを挙げている。

記事は、抗体検査で偽陽性の発生は自然なことであり、少ないサンプル数では「過去にウイルスが存在した」と判断することは不可能であるほか、抗体検査自体の精度も大きな問題であるとの認識を多くの専門家や研究機関が示した一方で、「日本には昨年から新型ウイルスが存在した」という誤った情報がネット上に拡散したため、安倍首相が公の場で「ウイルスは中国から世界に拡散したことは事実」と発言せざるを得なくなったのだとの見方を示した。(翻訳・編集/川尻

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