中国とロシアを結ぶレトロな列車がネット上で話題に 60年で地球1200周分走る

人民網日本語版    2020年5月21日(木) 12時50分

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中国とロシアを結ぶレトロな列車がネット上で話題になっている。

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春節(旧正月、今年は1月25日)期間中にオンライン上映された映画「■媽(ロスト・イン・ロシア、■は国がまえで上に八、下に口の下線なし)」を通じて、多くの人が中国の北京とロシアのモスクワをモンゴルのウランバートル経由で結ぶK3/4次列車を目にすることとなった。現在、この深緑色の車体から「緑皮車」と呼ばれ、ネット上で大人気となっている同列車は運行開始からすでに約60年が経ち、利用者は累計で延べ200万人以上となっている。中国新聞網が報じた。

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K3/4次列車は1959年6月4日に運行開始し、開始当初はソ連国鉄が車両を提供し、運行を担当していた。そして、翌1960年5月24日から、中国鉄路が車両を提供し、北京区間の運行サービスを担当するようになった。こうして中国の鉄道関係者が雨の日も風の日も、ヨーロッパ大陸とアジア大陸を駆け巡る歴史が幕を開き、これまでに60年間にもわたる歴史を積み重ねてきた。

中国とモンゴル、ロシアを結び、ヨーロッパ大陸とアジア大陸を横断するK3/4次列車は片道7818キロ、1度の往復に13日間かかり、その往復の走行距離は約1万5千キロと、中国が運行する鉄道としては最も距離が長い旅客列車だ。

運行開始以来、列車は何度もマイナーチェンジとモデルチェンジを行っているものの、運行する特殊な地理的環境が原因で、その車体は従来のまま変わらず緑皮車で、空調もついていない。その暖房設備は依然として石炭ストーブで賄われており、一年のうち8カ月は暖房を使用し、1往復で各車両5‐6トンの石炭を消費している。

K3/4次列車が走行する線路を見ると、中国国内の軌間は1435ミリメートルであるのに対し、モンゴル、ロシア国内の軌間は1520ミリメートルとなっている。軌間が異なるため、北京行きも、モスクワ行きも、エレンホト駅で、台車の交換が行われる。そのため、エレンホト駅では約3時間停車することになる。

台車の交換の際、乗客は車内でその様子を見ることもできれば、駅舎の待合室で休憩することもできる。これもまた、乗客にとってはこの列車にしかない独特の体験となる。

この60年の間に、K3/4次列車の総走行距離は地球1200周以上分相当する5000万キロ以上に達し、今までに輸送した旅客は100カ国以上の、2000万人以上を数える。この列車は中国、モンゴル、ロシア、そして3カ国の人々の往来と親睦の証人となり、それを記録してきた。(編集KN)

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