【CRI時評】米政治屋の虚言は歴史に汚名を残すだけだ

CRI online    2020年5月21日(木) 10時20分

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トランプ米大統領は18日、SNSを通じて世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長にあてた書簡を公開した。トランプ大統領は同書簡で、WHOが30日内に重大な実質的改革を行わなければ、米国は資金拠出を永久に停止して脱退を検討すると、WHOを脅迫した。米国は1カ月あまり前に、WHOは...

トランプ米大統領は18日、SNSを通じて世界保健機関(WHO)のテドロス事務局長にあてた書簡を公開した。トランプ大統領は同書簡で、WHOが30日内に重大な実質的改革を行わなければ、米国は資金拠出を永久に停止して脱退を検討すると、WHOを脅迫した。米国は1カ月あまり前に、WHOは感染症防止作業に「失敗した」と決めつけ、資金提供を見合わせることを決めていた。

 米国の一部政治家は自らの感染症対策が大混乱したために、口実を探し求めて作り話を繰り出し言い訳をして、失職の回避に躍起になっている。デマを次々に作り出して他者を攻撃しているわけだ。中国やWHO、EU、さらに米国国内の政治的敵対勢力のすべてが、責任転嫁の対象になっている。しかしながら、いかに責任逃れをしようとも、感染症への予防・抑制活動における職務不履行や職務怠慢の罪から彼らが逃れることはできない。米国の政策決定者は、まさに自らの対応が不適切であり、さらに政治的打算が頭を占めていたせいで、中国など各方面から寄せられた感染症に対する警告を無視した。その結果、現在までに感染者が152万人以上に達して不幸にも9万1000人以上が死亡するという「アメリカの惨劇」がもたらされることになった。

 米国の一部政治家がWHOを標的にしたのは一度だけではない。アザール米保健長官は18日に開催されたWHOの年次総会で、ウイルスが制御不能になった主要な理由の一つは「WHOが、世界が必要とする情報を得ることに失敗した」と主張した。同主張について「ワシントン・ポスト」は、ワシントンが感染症への対応に失敗したことについて、大衆の注意をそらすための「スケープゴート」を見出そうとするものと評した。

 失笑を禁じ得ないのは、米国大統領がWHOの事務局長に送った書簡で、医学誌「ランセット」などは2019年12月初旬あるいはさらに早い時期に武漢である種のウイルスの流行が出現したと報じており、信頼できる報道がなされていたにも関わらずWHOは無視したと非難したことだ。これに対して「ランセット」はただちに、書簡の内容を否定する声明を発表した。同誌が発表した最も早い関連報道は、2020年1月24日付だったという。

 米国人が深く敬慕するリンカーン大統領は、「一部の人を常に、そしてすべての人を一時的に騙すことは出来るが、すべての人を永遠に騙すことは出来ない」との言葉を残している。また、米国の第33代トルーマン大統領にも、語り継がれている名言がある。「責任はここにとどめろ」だ。つまり「責任は自分が取る。他人に押し付けることはできない」と明言している。現職の米国大統領は歴史に名を残すことを夢見ているというが、かつての米国大統領の名言に接して、どのような感想を持つのだろうか。(CRI論説員)

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