マスク需要の再現なるか?=中国でヘルメットの価格が爆上がり―中国メディア

Record China    2020年5月25日(月) 6時30分

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20日、新浪財経は中国国内でヘルメットの小売価格が急激に上がっていることを伝えた。

2020年5月20日、中国メディアの新浪財経は、中国国内でオートバイなどの二輪車用ヘルメットの小売価格が急激に上がっていることを伝えた。

記事によると、ヘルメットの価格は、今年の4月中旬まで約40~60元(約610~910円)くらいの価格帯で安定していたが、4月下旬に入り大きく値上がりし、5月には290元(約4400円)に達しているという。

記事はその理由として、中国政府公安部交通管理局が4月21日に全国へ発した「一盔一帯(ヘルメットとシートベルトの着用徹底)」の政策を挙げた。この政策は、6月1日よりオートバイや電動自転車を運転している時にヘルメットを着用していなかったり、車を運転している時にシートベルトを使用していない運転者を、罰金刑も含めて厳しく取り締まるという内容。これらの行為は、中国においても道路交通安全法により禁止されているのだが、徹底されておらず、警察官に見つかってもとがめられることがほとんどなかったのが実態だという。そのため、ヘルメットの需要が急上昇したそうだ。

また、公安部交通管理局の2018年度の統計資料によると、中国国内のオートバイの数は、およそ8700万台になるという。ほかにも中国自転車産業大会で公開された統計資料によると、電動自転車の数は3億台になるという。記事は、これらの持ち主が、仮に1つ50元(約760円)のヘルメットを買うとすると、「百億元(約1500億円)規模のゴールドラッシュ」になると分析している。

記事は最後に、ヘルメットの需要が急上昇したために、中国国内で販売される製品の安全性などに関する認証制度である「CCC(China Compulsory Certification・中国強制製品認証制度)」認証を取得していないヘルメットが多く出回っている可能性があることや、ヘルメット購入に関連する詐欺事件が浙江省で、5月17、18日の2日間に12件も発生し、河北省や浙江省などではヘルメットの価格情報を流したり、不当に値をつり上げる行為を違法とみなすと決定したことに触れ、「消耗品であるマスクと比べて、耐久性が高いヘルメットの購買熱は、長くは続かないだろう」と述べた。(翻訳・編集/原邦之

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