日本で恋愛詐欺に引っかかった女性を、雲南警察が「国際救援」―中国メディア

Record China    2020年5月17日(日) 21時20分

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13日、中国新聞網は、恋愛詐欺に引っ掛かった日本在住の中国人女性に対し、雲南省昭通市の警察官が懸命な「国際救援」を行ったと報じた。

2020年5月13日、中国新聞網は、恋愛詐欺に引っ掛かった日本在住の中国人女性に対し、雲南省昭通市の警察官が懸命な「国際救援」を行ったと報じた。

4月23日、同市公安局の警察官がSNS上で「警察の詐欺被害防止啓発動画にそっくりな状況に、日本にいる姉が陥っている。すでに8万元(約120万円)余りの被害に遭っているのに、家族の説得を全く聞き入れない」と助けを求める情報に気づいた。外国での案件で、かつ被害者が安徽省の市民であるために管轄権がなかったが、家族からのSOSが出ていること、中国人が被害を受けていることから「国際救援」に乗り出すことにしたという。

同24日に警察官がSNSアカウントを通じて被害女性にコンタクトを取ったものの、女性は警察官の話を信用せず、ビデオ通話をすぐに切ってしまった。その後、被害女性が通報者である妹に対し「お金を貸してくれたら警察の話を信じる」と切り出したことが分かり、警察官は家族に対し「適切な生活費以外は仕送りしてはいけない」と指導した。

その後、警察官による粘り強い接触が続き、28日には被害女性から返信が来るようになった。女性の心に迷いが出始めたと感じた警察官は、さらに積極的に説得を続けた。そして5月2日、被害女性がついに自分から警察官にメッセージを送り始めたという。

自分が詐欺被害に遭っていたことにようやく気付いた被害女性は「新型コロナウイルスで一時休業となった時に、メッセージアプリから自称・香港人の男と知り合い、意気投合した。その後、男から『システムに不備がある賭博アプリでもうけよう』と誘われ、疑うことなくお金を出し始めた。結局8万元を投じて日本で働いた貯金を使い果たした上に、妹から借りた1万元(約15万円)もなくなった」と経緯を語った。

記事によると、女性は「まさか日本にいる自分に祖国の警察がこれほどまで説得してくれるとは思わなかった。本当にありがとう。もうだまされないから安心してください」と感謝の言葉を述べたという。

なお、熱心に説得に当たった警察官は「交際相手にだって、こんなにたくさんのメッセージを送ったことはないよ」と冗談交じりに振り返ったとのことである。(翻訳・編集/川尻

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