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尖閣沖で日本漁船追尾した中国海警局、「独自の休漁期間理由に取り締まり強化か」と米誌

配信日時:2020年5月15日(金) 11時50分
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沖縄県・尖閣諸島沖の領海に侵入した中国海警局の船が日本漁船を追尾。米誌は「中国が独自に設定した休漁期間を理由に取り締まりを強化したのでは」と報じた。

沖縄県・尖閣諸島沖の日本領海に侵入した中国海警局の船が近くで操業中の日本漁船を追尾したことについて米誌ニューズウィークは「中国が独自に設定した休漁期間を理由に取り締まりを強化したのでは」と報道。「今回の事案を一過性のものとみなすべきではない」と警鐘を鳴らした。

海警船は8日、尖閣諸島・魚釣島沖の領海に侵入し、付近で操業中の日本漁船を追尾した。日本政府は中国政府に退去を求めたが、9~10日には海警船2隻が26時間にわたり、領海にとどまった。第11管区海上保安本部(那覇)によると、2013年8月に記録した28時間に次ぐ長さだった。

日本政府は直ちに中国政府に抗議。菅義偉官房長官は「わが国の領土・領海・領空は断固として守り抜く」と強調し、「引き続き緊張感をもって関係省庁間で連携し情報収集に努めつつ、尖閣諸島の周辺の警戒監視に万全を期していきたい」と語った。

これに対し、中国外交部の趙立堅報道官は「中国の領海で違法操業を行う日本漁船を発見し、追尾した」と反論。海上保安庁の巡視船が「違法な妨害を行った」と非難し、「日本は釣魚島(尖閣諸島の中国名)の問題で新たな騒ぎを起こさないよう希望する」と主張した。

追尾に関しては新型コロナウイルス対応に追われる日本の隙を突こうとしたのではないかとの見方もあるが、ニューズウィークは「より広い海域での海警船の行動に目を向ける必要がある」と指摘。「中国政府は毎年5月の初めから8月の中旬まで、漁業資源と海洋環境の保全を理由に東シナ海、南シナ海、そして黄海の広い海域で休漁期間を設定してきた。海警局はこの間、違法操業の取り締まりを行ってきたが、あくまで対象は中国漁船であった」と伝えた。

続いて、「今年は『亮剣2020』という取り締まりキャンペーンを実施している。今のところ、実際に外国漁船の取り締りが行われたという情報はないが、尖閣沖で海警船が日本の漁船を追尾したのは、休漁期間中の外国漁船の取り締まりを強化する中で行われた可能性が高い」と言及。「日本の漁船を追尾した海警船が3日間にわたって領海内にとどまったことは異例であり、中国政府が日本の漁船が領海内で違法操業をしたと主張したことも初めてである。今回の事案を一過性のものとみなすべきではない」との見方を示した。

さらに、「海警船の大型化が進み、乗組員の操船技術も向上した」と説明。「日本の漁船を海警船から保護することは、海上保安庁にとってあまり想定されていなかった任務であり、実際に領海内で海警船の乗組員が日本の漁船に乗り込むような事態が発生した場合に、現行の体制で十分な対応が可能か検討する必要がある」などと注意を喚起した。(編集/日向)

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