魯迅の小説「故郷」に登場する動物「チャー」とはコレ!―中国メディア

人民網日本語版    2020年5月13日(水) 18時10分

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浙江省湖州市安吉県自然資源・計画局はこのほど、非常に貴重な動画を公開した。野生動物のアナグマが、この20年ほどで初めて、赤外線カメラに記録されたのだ。

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浙江省湖州市安吉県自然資源・計画局はこのほど、非常に貴重な動画を公開した。野生動物のアナグマが、この20年ほどで初めて、赤外線カメラに記録されたのだ。今回映像が捉えたこのアナグマこそが、魯迅の小説「故郷」に登場する動物「猹(チャー)」なのだ。新華網が伝えた。

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■アナグマとはどんな動物?

中国に生息するアナグマの中国語での正式名称は「亜洲狗獾(アジアアナグマ)」。魯迅の小説「故郷」に登場する「猹(チャー)」も、李時珍の「本草綱目」に記載されている「貆」も、いずれもこの動物を指している。中国語の名称「狗獾」という名前に「狗(イヌ)」という字が含まれているように、アナグマは一見すると子犬のように見えるが、犬より足が短く、毛がふわふわとしており、より丸々としている。アナグマは通常、夜間あるいは夕暮れ時に活動する。

■魯迅の小説「故郷」に登場するアナグマ

現在、アナグマの生息数は極めて深刻な状況にあり、中国科学院と元・環境保護部が編さんした2015年版「中国生物多様性赤色リスト-脊椎動物編」において、アナグマは「絶滅危惧種」に指定されている。

また、アナグマによく似た動物として、「猪獾(ブタバナアナグマ)」がある。アナグマとブタバナアナグマは同じイタチ科に属しているが、その外見にははっきりとした違いが見て取れる。

■浙江省が初めて入手した野生のアナグマの映像記録

浙江省は2009年から赤外線カメラを使って記録を取り始めた。全省には現在、3000台あまりの赤外線カメラが設置されており、監視測定を行っているが、これまでアナグマを撮影したことはなかった。

安吉県野生動物資源バックグラウンド調査プロジェクトチームがこのほど、赤外線カメラに記録されたデータを整理した際に、アナグマの画像と動画をついに発見した。浙江省で野生のアナグマの映像記録が見つかったのは、今回が初めてだった。(提供/人民網日本語版・編集/KM)

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