中国の経済誌「新財富」が毎年発表している「富豪ランキング500」の最新版（2020年）で、トップ500の富豪の資産総額が初めて10兆元（約150兆円）の大台を突破した。

トップは昨年2位だったアリババグループ創業者の馬雲（ジャック・マー）氏で、資産は昨年の2206億1000万元（約3兆3000億円）から3021億4000万元（約4兆5000億円）に増加した。昨年1位のテンセント・馬化騰（ポニー・マー）CEOは2位に後退したが、資産は2260億4000万元（約3兆4000億円）から2767億3000万元（約4兆1500億円）に増加している。3位は昨年と同様、不動産企業・恒大集団創業者の許家印（シュー・ジアーイン）氏となった。

新財富によると、一人当たりの平均資産は前年の162億元（約2430億円）から214億元（約3210億円）に増加し過去最高となったほか、「100億元（約1500億円）長者」も315人に上った。トップ500入りのラインは、昨年の45億元（約675億円）から63．3億元（約950億円）へと40％上昇。ランキング入りした4割の富豪の資産が50％以上増加したという。（翻訳・編集/北田）