韓国、感染対策で電子名簿活用へ=ネット反発「自由の侵害だ」

Record China    2020年5月26日(火) 7時0分

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24日、韓国・ソウル新聞によると、同国政府が、新型コロナ対策として、来月から集団感染のリスクが高い施設にQRコードを用いた電子名簿を導入する。写真は韓国・ソウル。

2020年5月24日、韓国・ソウル新聞によると、同国政府が、新型コロナウイルス対策として、来月から集団感染のリスクが高い施設にQRコードを用いた電子名簿を導入する。6次感染者までも確認されている、ソウル・梨泰院(イテウォン)のナイトクラブで発生したような集団感染を防ぐことが狙いという。

同国保健福祉部の朴凌厚(パク・ヌンフ)長官は、同日の記者会見で「梨泰院のクラブでは、(手書きによる)名簿に虚偽の記載をした客が多く、疫学調査が難航した」とし、「正確な名簿を作成し、迅速に防疫管理網を構築させるため、QRコードを活用した電子名簿を導入することにした」と説明したという。

電子名簿が導入されると、施設の利用客には1回のみ有効なQRコードが付与される。客がそれを施設管理者に提示すると、訪問記録などの情報が公共機関である社会保障情報院に送信される。

クラブやカラオケなど、感染リスクが高い場所では電子名簿の使用を義務化し、それ以外の施設では自主的な活用を呼び掛ける。

また、この情報管理システムが「プライバシーの侵害」との懸念も出ると予想されることから、コロナ禍での一時的な運用とし、収集した情報は4週間後には廃棄するという。

これに、韓国のネットユーザーからは「コロナを口実に自由を侵害しようとしている」「国が直接統制するという発想は危険だ」「これだから世界から、韓国の防疫成果は人権をないがしろにして成し遂げたものだと言われるんだ」などと反発の声が多く上がっている。

また、「少しずつ個人の自由というものが無くなっていく…」「国民監視網が構築された」「統制社会に1歩ずつ進んでいる気がする」などと今後の韓国社会を不安視するコメントも寄せられている。(翻訳・編集/関)

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