張成沢氏の処刑、北朝鮮はなぜこれほど迅速に処理し、大々的に公開したのか―海外メディア

Record China    2013年12月14日(土) 14時53分

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14日、北朝鮮の張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長が12日に処刑されたが、北朝鮮はなぜこれほど迅速に実行し、しかも事件の詳細まで公開したのか。

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2013年12月14日、中国紙・新聞晨報は、北朝鮮張成沢(チャン・ソンテク)前国防委員会副委員長が12日に処刑されたことについて、北朝鮮はなぜこれほど迅速に実行し、しかも事件の詳細まで公開したのかについて、各国メディアの分析を紹介した。

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9日付の朝鮮中央通信によると、張成沢氏は8日の労働党政治局拡大会議で党から除名され、すべての職務から解任された。それからわずか4日後の13日、朝鮮中央通信は「12日に特別軍事裁判が開かれ、国家の転覆を図った反逆罪で死刑判決が下り、即日実行された」と報じた。北朝鮮政府の事態の処理の早さと公開の程度に世界は大きな驚きを示した。

韓国紙・中央日報によると、張成沢氏に対するこれほど早急な死刑執行は韓国政府や専門家にとって思いもよらぬことだった。韓国では、恐らく無期懲役の判決が下され、政治犯収容所に収容されるだろうとの見方が大勢を占めていた。

別の韓国メディアは、北朝鮮では指導部の親族に対しては比較的軽い処分を行うことが一般的であり、張成沢氏は金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の叔父であるため、たとえすべての職を解かれても、死刑にはならないだろうと予測していた。

また、公開の程度にも世界から注目が集まっている。米メディアは「北朝鮮では過去にも高官の粛清が行われてきたが、罪の内容をこれほど詳細に報じたことはなかった」と報じた。

では、北朝鮮はなぜ今回このように迅速に処理し、しかもこれほどまでに公開したのか? 韓国紙・朝鮮日報は「北朝鮮政府が張成沢氏の親族や同調者による軍事政変や反乱を心配し、機先を制する措置を取ったのではないか」と分析。日本メディアは「見せしめ効果を狙った」と報じた。韓国・聯合ニュースは韓国国会情報委員会の徐相箕(ソ・サンギ)委員長の分析として、「張成沢氏を取り巻く内部闘争の可能性を根絶するため」と指摘。米メディアは「金正恩第1書記が自身の政敵に公開で対抗を示し、たとえ親族関係であっても容赦しないと警告した」との見方を示した。

北朝鮮の指導部は金正日(キム・ジョンイル)総書記時代からの人が多く、60〜70歳に達している。そのため、若い金正恩第1書記に必ずしも忠誠を誓っているとは言えない。金第1書記が権力を掌握した以降のこの2年間で、少なくとも40%の高官が金第1書記に忠誠を誓う若い高官に交代させられている。(翻訳・編集/HA)

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