蘇州に帰還した132人の医療従事者 “74歳の母”と花見を約束

CRI online    2020年5月11日(月) 16時35分

拡大

母の日の前日に当たる5月9日、江蘇省蘇州市の李鋭さん、曾大雄さん、徐徳宇さんたちは、自ら選んだプレゼントを手に、74歳の女性・王宙芳さんを訪ねました。この若者たちは、蘇州から湖北省に派遣されていた医療支援チームのメンバーです。 3人と王さんが知り合ったきっかけは、新型コロナウイ...

 母の日の前日に当たる5月9日、江蘇省蘇州市の李鋭さん、曾大雄さん、徐徳宇さんたちは、自ら選んだプレゼントを手に、74歳の女性・王宙芳さんを訪ねました。この若者たちは、蘇州から湖北省に派遣されていた医療支援チームのメンバーです。

 3人と王さんが知り合ったきっかけは、新型コロナウイルスの流行でした。今年2月、中国が新型肺炎との戦いのただ中にあった時期に、王宙芳さんは蘇州赤十字会に対し、個人名義で60万元を寄付しました。彼女は、湖北省へ支援に行っている医療チームのために寄付金を用いて欲しいと希望し、「私は一人の蘇州市民として、定年退職した共産党員として、白衣の天使たちに最上の敬礼を向けたい」という感謝の手紙を添えました。

 王さんは軍人の家庭に生まれ、長い間北京で仕事をしていましたが、様々な困難を経て、離婚後に女手一つで娘を育てましたが、2017年にその一人娘を亡くし、故郷の蘇州に帰ってきました。

 そのような苦境を経験しても、王さんの心の炎が消え去ることはありませんでした。彼女は老年大学に通い、生きがいを見つけました。喜んで人助けをし、困難に陥った人に援助の手を差し伸べる性分で、新型肺炎の発生後に蘇州から派遣され第一線で戦う医療従事者たちの姿に心打たれ、貯蓄していた60万元を寄付しました。また、新型肺炎との戦いの期間中に王さんはネットで野菜を購入し、同じ住宅区に暮らす高齢者に配りました。

 当時、湖北省にいた医療支援チームのメンバーたちは王さんからの寄付を知り、非常に感動し、励まされたと言います。4月8日に湖北省から戻ったメンバー132人は王さんの元を順番に訪ね、身の回りの世話をしようと約束し合いました。定期的に彼女の元を訪ね、健康状態を確認し、介護するとしています。

 そして5月9日、母の日の直前に李鋭さんたちが王さんを訪ねました。王さんは「こんなに沢山の良い子たちの母になれて、とても嬉しい」と語りました。“子どもたち”は、まだ武漢へ行ったことがないという王さんに、来年の春に一緒に武漢大学と東湖へお花見に行く約束をしました。

 この母の日の特別なプレゼントは、一生の宝になることでしょう。(提供/CRI

この記事のコメントを見る

ピックアップ



   

we`re

RecordChina

お問い合わせ

Record China・記事へのご意見・お問い合わせはこちら

お問い合わせ

業務提携

Record Chinaへの業務提携に関するお問い合わせはこちら

業務提携