今年2月にトランプ氏がラスベガスで行なった選挙集会

　9日付の「ニューヨークタイムズ」は、「統計によると、老人ホームやその他の長期ケア施設で、少なくとも2万5600人の高齢者と従業員が新型肺炎に感染して死亡した。老人施設の死亡者数は全体の3分の1に上る。これはトランプ氏が高齢者層からの支持を失う原因になるかもしれない」と報じました。

　関連報道によりますと、共和党とトランプ氏は一貫して高齢者層からの支持が厚く、一方、民主党は若い有権者に支持を受けていて、優位性があるということです。

　調査会社モーニング・コンサルト（Morning Consult）が行った最近の世論調査では、「高齢者層はトランプ氏による感染症対応策に不満を持っている一方で、民主党のバイデン氏は65歳以上の高齢者層からの支持率では10%リードしている。この状況に直面している中で、トランプ氏は新型コロナウイルス感染症の蔓延を抑えることに集中せず、選挙の関連計画を継続して進めていくことを考え、8月にノースカロライナ州のシャーロットで共和党代表大会を開くことを望んでいる。しかし、ノースカロライナ州の共和党員でさえ、党代表大会が予定どおりに開催できない可能性があると考えている」と示しました。