2020年5月7日、中国メディアの観察者網は、米公共ラジオ局NPRの番組に出演したニューヨーク・タイムズのドナルド・G・マクニール・ジュニア記者が、中国の新型コロナウイルス対策は1000万人近くの命を救ったとの見方を示したと伝えた。

このラジオ番組で司会者が、「一部の人は中国の新型コロナウイルス対策の措置があまりに荒っぽいと考えている」と述べたところ、マクニール氏は話を遮り、「中国の措置は残酷ではなく、むしろ1000万人の中国人の命を救った」と語った。この数字は、中国が何の措置も取らなかった場合の予想死者数に基づいているという。

マクニール氏は、「中国はウイルスを追跡し、大規模な範囲で検査を行い、厳格な隔離措置を取ることで、ウイルスの急速な感染拡大を防ぐ点で模範となった」と指摘。「中国のまねをしたくないと思っても、中国は確かに実行したのだ」とも述べている。

このほか、司会者は米国の新型コロナ対策は他国と比べてどうなのかについて質問。これに対しマクニール氏は、「中国と比べるとわれわれの措置は巨大なガーデンパーティーのようだ」と回答。人々はいまだにガーデンパーティーやバーベキューをこっそりと開催しており、ネット上で知り合った人とデートに出掛け、子どもと一緒に遊びに出掛けていると指摘し、「これがこの国で毎日3万人近くもの新規感染者を出している理由だ」との見方を示した。（翻訳・編集/山中）