中国の周辺国はなぜ防疫に成功したのか、ウイルスはなぜ米国の力を削ぐことができないのか―仏メディア

Record China    2020年5月7日(木) 8時50分

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仏RFIの中国語版サイトは6日、新型コロナウイルス感染症に関連し、「中国の周辺国はなぜ防疫に成功したのか。ウイルスはなぜ米国の力を削ぐことができないのか」とする記事を配信した。写真は上海。

仏RFIの中国語版サイトは6日、新型コロナウイルス感染症に関連し、「中国の周辺国はなぜ防疫に成功したのか。ウイルスはなぜ米国の力を削ぐことができないのか」とする記事を配信し、米CNNの人気ニュース解説番組の司会者ファリード・ザカリア氏が、フランスの週刊政治ニュース雑誌、ル・ポワンとのインタビューで語った内容を紹介した。

それによると、新型コロナウイルスの流行をめぐる香港、シンガポール、台湾、日本など中国の周辺国の対応について、ファリード・ザカリア氏は、「これらの国々の利点は、中国で起こっていることを近距離で注意深く観察できることだ。さらにもう一つの利点は、これらの国々の多くが民主主義のシステムを持っているか、政府(香港とシンガポール)が危機対応における柔軟性と対応力を持っていることだ。中国とは異なり、悪いニュースが消されることはない。また、これらの国々は重症急性呼吸器症候群(SARS)を経験しているので、ある程度の備えがあり、今回の感染症にとても迅速に対応した。この中で日本は、SARSの影響が最も小さかったので、(今回は)これらの国々の中で政府の対応が最も悪かった」とした。

また、パンデミックが米国の衰退を加速させたかについては、「米国が本当に衰退するとは思わない」とした上で、「危機管理がまずく、多くの人が失業したが、米国には他のどの国をも上回る国内総生産(GDP)のほぼ20%を占める税収優遇政策を実施できる力がある。そのため経済が受けた打撃を吸収できる。米国のテクノロジー業界や製薬業界、ワクチンや治療薬を製造する企業は、コロナ後に自身がより強い立場にいることに気付くだろう。われわれはポストアメリカの時代に向かっている。その時代に、米国はもうリーダーになりたいとは考えていないか、世界はもうワシントンに導かれたいとは考えていない。マクロン大統領はすでにこの新しい多国間の断片化の現実を見ており、その時になれば、それぞれ得るものがあるだろう」とした。(翻訳・編集/柳川)

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