「コロナ明け」の中国の学校で、マスク装着して運動する生徒の死亡事故相次ぐ―中国メディア

Record China    2020年5月6日(水) 9時30分

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5日、南国今報は、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き学校での授業が再開している中国で、マスクを装着しての運動で生徒が死亡する事故が相次いでいると報じた。写真は再開した中国の中学校。

2020年5月5日、南国今報は、新型コロナウイルスの感染拡大が落ち着き学校での授業が再開している中国で、マスクを装着しての運動で生徒が死亡する事故が相次いでいると報じた。

記事は、河南省周口市の中学3年の生徒が体育の授業でマラソンをしていた際に突然倒れ、死亡したと紹介。生徒の父親の話として「学校の監視カメラを見たが、息子はマスクを着けて運動場を走っていた。そして仰向けに倒れ、頭から落ちて跳ね返った。体育教師と他の生徒が引っ張ったり起こしたりしていた。マスクの装着は、学校が規定したものだ」と語ったことを伝えた。

そのうえで、この中学校の関係者が電話での取材に対して「マラソン中に倒れた突然死であることははっきりしている。誰にも防ぎようがなかった」と語っただけで一方的に電話を切ったとしている。

そして、蘇北人民病院重症医学科の医師が「運動時には大量の酸素が必要となるが、マスクを装着していると酸素の吸入が不十分となり重大な酸欠を引き起こすことがある」と語り、教員は随時生徒の顔色や身体状況を観察し、問題がある場合には直ちに運動を止めさせ、医師の診察を受けさせる判断が必要だとの見解を示したことを紹介した。

記事はまた、「コロナ明け」の学校では同様の事故が複数発生しているとし、4月30日には湖南省長沙市でも14歳の中学生が体育の授業中に突然倒れて死亡したと紹介。ネットでは、死亡した生徒が1000メートル走のテストでN95マスクを到着して走っていたとの情報が写真付きで拡散していると伝えた。

河南省の生徒はN95マスクではなく、通常のマスクを着用していたという。記事は、専門家が「マスク装着の必要性は各地の感染状況に基づき科学的に判断する必要があるが、間違いないのはN95マスクを装着する必要はないということだ」と語ったとしている。(翻訳・編集/川尻

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