「ランセット」編集長 「ウイルス起源陰謀論」と「責任論」に反駁

CRI online    2020年5月2日(土) 18時35分

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国際的な医学誌「ランセット」の編集長リチャード・ホートン氏は中央広播電視総台(チャイナ・メディアグループCMG)の取材を受け、新型コロナウイルス感染拡大を抑制する中国の経験と米国の経歴をいかに評価するかや、度々現れる「ウイルス起源陰謀論」など、注目される問題について質問に答えま...

 国際的な医学誌「ランセット」の編集長リチャード・ホートン氏は中央広播電視総台(チャイナ・メディアグループCMG)の取材を受け、新型コロナウイルス感染拡大を抑制する中国の経験と米国の経歴をいかに評価するかや、度々現れる「ウイルス起源陰謀論」など、注目される問題について質問に答えました。

武漢のロックダウンをどう見るか?~

 これについてホートン氏は「中国政府が緊急事態に対応して、武漢をロックダウンしたのは非常に果敢な決定であった。これを通じて中国は世界に対策をとる時間を稼いだ。これは正しい決定で、他国に感染拡大の脅威にどう立ち向かうか手本を示した。中国が武漢で進めた感染拡大抑制活動に感謝すべきだと思う」と述べました。

~中国をウイルスの起源地とするのは実用的でなく、事実に合わない~

 ホートン氏は「中国がウイルス感染拡大の起源地であると非難する人がいるが、この見解は実用的でなく、事実に合わないものである。やるべきことは冷静さを保ち、中国政府と協力して感染事情を調べ、感染の再発防止に全力を尽くすことである」と強調しました。また、中国が非常に優秀な科学研究者と医療従事者を有していることを誇りとするべきだとの考えを示し、「一部の政治的指導者が中国を非難するのは不公平なことだ」と表明しました。

~サーズ(SARS)から経験を汲まなかったのは人類の悲劇~

 ホートン氏は「2002年から2003年にかけてのSARS蔓延は一部の西側諸国、たとえばカナダなどに及んでいた。しかし、この中から教訓を汲むことはなく、これこそ本当の人類の災難である」と述べました。

~中国は正確であり、われわれは間違っていた~

 世界に共有できる中国の経験についてホートン氏は、「中国の経験は素早く、果敢な決定がなされた。中国はSARSに対応した経験を持つからだ。これまでの20年間、中国は病院と衛生システムに多大な資金を投じてきた。しかも、政治上の能力を持ち、SARSと類似する今回の感染に対し、その脅威の深刻さを理解して果敢な対策を採った」と述べました。

 その上でホートン氏は「勉強に値する中国の経験はまだたくさんある。たとえば、臨時病院の設立。これは中国が成功するにあたって非常に重要な新措置であった。病院の機能が保障され、患者の隔離を効果的に実現した」と評価しました。

~大部分の西側諸国は警報を重視していなかった~

 ホートン氏は英国政府の感染拡大防止対策を批判しただけでなく、米国や欧州諸国をも批判しました。その理由として、「『ランセット』は1月最後の一週間に5本の文章を掲載し、新型コロナウイルスの特徴、その致命性や人から人への感染を説明した。しかし、各国はこうした情報を重視せず、米国など西側諸国は2月の一ヶ月と3月初めの時間を無駄にしたため、人為的な悲劇となった」と述べました。(Mou、CK)

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