韓国、新型コロナによる経済ショックが内需から輸出へ、「輸出コリアの危機」と韓国メディア

Record China    2020年5月3日(日) 16時30分

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1日、韓国・国民日報は「新型コロナウイルスによる経済ショックが内需から輸出に広がっている」と伝えた。

2020年5月1日、韓国・国民日報は「新型コロナウイルスによる経済ショックが内需から輸出に広がっている」と伝えた。輸出依存度の高い韓国経済に、製造業を中心とする大きな危機が訪れる可能性があるとし、「輸出コリアが危機に直面している」と指摘している。

記事によると、韓国の4月の輸出は369億2000万ドル(約3兆9478億5000万円)で、前年同月より24.3%急減した。グローバル金融危機に見舞われた09年5月(マイナス29.4%)以来の減少幅だという。また、輸入は15.9%減少の378億7000万ドルで、9億4600万ドルの貿易赤字を計上。12年1月から99カ月間続いていた黒字がストップした。

記事は、「主要国の経済封鎖が大きく影響した」と説明。「新型コロナウイルスが欧米で拡散したのは3月中旬以降だった。韓国では2~3月に消費と投資が萎縮した内需を中心に問題が発生したが、4月からは製造業の輸出不振が本格化している」と伝えた。

4月の輸出は対米国(マイナス13.5%)、中国(マイナス17.9%)、欧州(マイナス12.8%)など軒並み急減した。主要な輸出品目も半導体(マイナス14.9%)、船舶(マイナス60.9%)、石油製品(マイナス56.8%)、自動車部品(マイナス49.6%)、ディスプレイ(マイナス39.1%)、自動車(マイナス36.3%)、石油化学(マイナス33.6%)、鉄鋼(マイナス24.1%)、一般機械(マイナス20.0%)など、種類を問わず2桁の減少を示している。

ただ記事は「主要国に比べ内需市場の回復が早い」点を肯定的に評している。先月の貿易赤字は08年の危機当時とは異なり、輸入の減少幅が比較的小さく「輸出より輸入が大きく減少する不況型赤字ではない」としている。産業通商資源部関係者は「防疫の成功で韓国の内需状況が他国に比べ良好な流れを示したことも、一時的な貿易終始の悪化を招いた」と説明しているという。

この記事について、韓国のネットユーザーからは「新型コロナのせいでどの国も扉を閉ざしているのだから、輸出が減るのは当然のこと。でも、輸入はさほど減っていない?それはコロナのせいだけではないということだ」「99カ月の黒字、そのカネはどこに消えたんだ?」「新型コロナに隠れているが、すでに韓国の輸出は崩壊している。18年は6000億ドル、19年は5400億ドル。文在寅(ムン・ジェイン)大統領の執権3年の失政が、本格的な嵐となってやってくるよ」「他のことはともかく、経済だけは左派政権では回復が難しい。第2の韓国通貨危機が来るのでは」「文在寅政権の特徴は、国民の経済が崩壊しても『他の国ほどひどくない』と自画自賛し、国民の苦しみを無視することだ」などのコメントが寄せられている。(翻訳・編集/麻江)

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